PDCサイクルとは何かをわかりやすく説明してみたよ

皆さんはよく聞くPDCAはご存知でしょう。Plan (P), Do (D), Check (C), Action (A)
の頭文字をとったもので、チャレンジングな目標を達成するための計画手法です。

私自身、このやり方を初めて知ったのは2~3年まえです

今回はPDCAサイクルを紹介します。
仕事やプライベートにかかわらず、あなたが人生において掲げたすべての目標に役立つはずです。

そもそもなぜPDCAサイクルがうまく回らないの?

ビジネスマンの方であれば、PDCAを知らない人は少ないでしょうが、PDCAをうまく回せている人となると、そうはいないのではないでしょうか。

コンサルタントとして働くPDCAサイクルの第一人者、川原慎也さんによると過去のクライアントとの経験から、P(計画を立てる)とD(実行する)はできるけれど、C(振り返る)とA(改善する)が難しい、という人は多いと言います。

しかしよくよく話を聞いてみると、そもそも多くの方ができていると考えている計画こそが、実は計画の体をなしていないのではないというのです。

すでに、計画からつまづいているんでるんですよね。

まずはゴリゴリ”攻める計画”を立てよう

1x1-trans_-3822130それはなぜかと言うと、
今まで取り組んできた仕事の進め方ややり方をPDCAに当てはめようとしている」ことに起因していると言います。

現代は、バブル崩壊以降、失われた10年、あるいは失われた20年などと言われる低成長の時代です。

成長を目指す企業が、これから流れが早くなる世界で「今まで通りのやり方をPDCAでうまくマネジメントしよう」などとは行かないんです。

まずはPDCAに対する認識、特に“P(計画)”に対する認識を見直す必要があります。

「今までの仕事の進め方のままでうまくマネジメントしよう」などと考えるのではなく、会社の業績を向上させるために変化すべきことをマネジメントする、と考えるべきであり、それこそがPDCAの使いどころなのです。

″Plan”目標達成するためにはPlanが一番大切

1x1-trans_-3822130PDCAサイクルで一番大切なのは、Pなんです。
特に、“過去志向”ではなく“未来志向”の立場、つまりリスクを取った
チャレンジングな攻める=前進する目標を立てることが大切です。

つまり、このままじゃだめだという現実をしっかりチェックし、どこへ向かっていくべきなのかというゴールをイメージすることが非常に大切になります。

まずは現状の仕事の進め方ややり方のままでは、出せる結果も大して変わらない、という現実をまずは直視するべきですね。

未来志向で計画を立てよ

1x1-trans_-3822130今を生きる”なんて言いますが
何の為に”今を生きるのか”と言えば、「より良い未来の自分」の為です。

これは、“過去志向”から“未来志向”への変化と言える。
具体的に過去志向とは、
「今までがこの業績なんだから、これからの目標はこれくらいかな」
と過去に囚われることであり、

未来志向とは
「3年後、5年後にはこんな会社にしたい」という想いが先にあり、
「だとするとこのくらいの目標を設定すべきだ」と未来を見据えたチャレンジが前提にあるのです。

未来志向はポジティブに物事を考える上で大切なことだと思います。

著者も、「5年で売上2倍のような成長を果たす会社は、そもそもそれを目標として掲げている」と説きます。

この目標であれば、少なくとも1年で20%の成長をしなければならないことになり、その上で必要な要素がわかり計画を立てていくはずなのですね。

大切なのは、そのチャレンジングな高い目標を本気で目指すことで起こす
攻めの計画です。

“Do”目標をいかに達成するか

1x1-trans_-3822130ビジネスの世界では“目標”と“計画”は混同されがちです。

目標を細分化した上で、
では、その細分化された目標を
どう達成するか、計画を立てないといけません。

例えばビジネスで例えるならば、年間の売り上げ目標に対する計画として、月別の売り上げであったり

商品やサービス別の売り上げに分解したり、顧客別の売上に分解したりしますよね。

これは典型的な誤りであり、ただ“目標”を分解しただけであり、“計画”ではありません。

しっかりとした計画が立てられない、月毎に分割して小目標なるものを前倒しして立てていきましょう。

大切なことは、“チャレンジングな高い目標”を達成するための計画を作り込むことなのです。

準備をすること

1x1-trans_-3822130その為には下準備が必要です。
特に、組織ならば、様々な”ゴール”から
逆算した計画が、必要です。

そのための変化を起こす計画を策定するための準備時間が必要となります。

ですが、チームマネジメントをする課長・部長にとって、そのための時間を確保することは非常に厳しく、

計画作成のための十分な時間がとれていないということが多くのビジネスマンにとって現状のようです。

何が一番大事かを見極め”決断”せよ

1x1-trans_-3822130時間を確保するための分析ツールが紹介されてましたので紹介します!
それが以下。

緊急度と重要度についてグラフ化したものです。
ここで、日ごろの現場での作業はAやCに入り、計画作成はBに入ります。

大切なことは、Bに取り組む時間をしっかりと確保すること。
それ以上に大事なのはDなどは100%切り捨てる、BCは他人に任せるなど
後回しにする事だ。

計画は変化を生みだすための計画である事が大前提

少しだけでもいい、「前進せよ

日ごろの作業に忙殺されることなく、変化を生みだすための計画を立てること。

また、短期計画を個人だけで行う場合
前倒しする勢いでないといけないです。

計画の中での想定外は1x1-trans_-3822130

経験上、長期計画の場合はほぼ100%その通りには進みません笑

短期計画にしても、「想定外が起きて当たり前だと認知する事」が大事です。
繰り返しますが、
実行段階で注意することは、どんなに良い計画を立てたとしても、想定外は起きて当たり前、ということです。

そうしたときのためにも“C”と“A”があるのであり、PDCAを諦めずに回し続ける心構えが大切です。

“Check & Action”戦略的PDCAと超短期サイクルでの改善と行動

D“実行”、C“評価”、A“改善”のプロセスは必ず一連の動作で考えるべきだと著者はいいます。

例えばあなたが計画を立てるならば、D“実行”を行う毎日の終わりに日々の振り返り、CAを実施するイメージです。

顧客や相手のニーズは時代や環境と共に変化しますから、その中で自分や自分の会社に求められていることは何か、ということをしっかりと理解することが大切です。

例えば営業を中心に活動している企業は、今でも「営業はどれだけ靴のかかとをすり減らしたかが勝負」ということを守り続け、“訪問数”が評価されるべきな時代がありました。

しかし、
市場規模が頭打ちになってきている市場における営業では、数よりもむしろ質だと聞きます。

例えば、メイン顧客見込みに対するアポイント時間が正しい評価基準として用いられるべきなのですね。

このように、従来の数重視のオペレーショナルPDCAではなく、顧客のニーズを的確に満たすことを目的とした
〜攻める戦略的な〜PDCAが求められているのです。

この戦略的PDCAについて意識しなければならないことは、D“実行”、C“評価”、A“改善”のプロセスをセットで考えるべきだということです。

変化を伴う実行をただ”100%”行え1x1-trans_-3822130

変化を伴う実行は容易ではありません。

松下幸之助氏の言葉を引用したい
「失敗の多くは、成功するまでにあきらめてしまうところに原因があるように思われる。最後の最後まであきらめてはいけないのである」

どうしても少しつまずいただけで、この変化はうちには合わないのではないか。という疑念が生じ、変化を受け入れられなくなってしまうのです。

だからこそ著者は、上記のようなPDCAサイクルを提案しているのです。

本当のAはActionじゃなくAdjust

PDCAの“A”はAction(行動)ではなくAdjust(改善)であるとも言われています。本書でも、初めは行動と使われていますが、最後には改善として言及されます。

確かにActionでは、その前のDoとの違いがいまいちわかりにくいですよね。

PDCAのDCAの本質は

Doで行ったことを、Checkを経てAdjustする。
このイメージでしょう。

こちらの方がぼくにもしっくりきます。

このAdjustにおいては、今の自分に足りないものは何か?ということを「考える」ことが必要です。

人は、どんなに才能があっても、どんなに努力しても、十分ではありません。
「考える」というスパイスが、PDCAには必要です。

まとめ

ぼくは、ビジネスマンの業務効率化はもちろん、日ごろのどんなチャレンジにも役立つツールとしてPDCAを用いることができると感じました、!

PDCAサイクル自体、回す回数を増やせば、精度も上がるでしょうし、よりムダも省き効率的に動けるはずです。

“戦略的な”PDCAを回して、人生を前にゴリゴリ動かしましょう

申し訳ない、御社をつぶしたのは私です。【書評】は20代ビジネスマン必読の話だと思う

「申し訳ない、御社をつぶしたの私です」という本を読んでみたので感想や書評をしてみたいのですが、この本のこと、知っている方いるのかな。まず少し見てましょう。

コンサルタントについて

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どんな本かというと、たぶんあまり知られてない本ですね。とあるコンサルタントが書いた本です。

あるコンサルタント会社に入社した人がコンサルタント業界の裏の裏の部分をこれでもかこれでもか、と暴露した話が満載なんですが、これが実にマジで面白いんです。

著者が実感したコンサルの裏の裏とか、ヤバイ実態がわかっちゃうのでその当たりが本当に面白いんです。

コンサルタントの実態

その感じは、たとえばコンサルタントは将来を予測して、この予測に基づいて方針を決定します。

コンサルの前提は将来予測、その上で方針設定、そのためには、いろんなたくさんソフトも使います。

経営理論も引用、MBAの知識もたくさん利用するんです。

だけど、現実は簡単には全くそうはならないことを著者は話してるんです。

筆者の体験

じっさい将来予測して方針を決定するっていうけど、その予測自体に問題があるんじゃないのっていうこと、それは不可能だって話なんです。

実例としては、著者がコンサルしてたとき、クライアント企業にいろいろ提案してるんですが、クライアントの会社の人がこんな工場を作りたいの、って言ったとき、著者はこう言うんです。

たくさんソフトを使い、いろんな経営理論を駆使してさんざん計算した結果としては、本当にこの市場の見込みはどうかだとか、10年後の5年後の将来はこうだとか、言った上で「こんな工場を作ったって無駄なんですよ」なんて言うんですね。

結局、そんな工場を使おうとしても、将来は間違いなく赤字になるからやめましょうと言うんです。

予測は不可能

ところがです、そんなの無駄に決まってるって言ったら、工場を立ち上げようといった会社の人達はキレちゃってしまいました。

そのあげくに無視されて、とにかく作ってみせるとまで言われて、結局、作ったんですね。その工場をですよ。

そのとき、著者はこんなに計算した、予測上は完全に無理と考えんだけど、じっさいはその市場は爆発的に拡大しちゃって、結果としてそんな工場をバンバン作ることになっちゃうんです。ですから、結局工場は作って大正解でした。

だからさらに工場を作るハメになっちゃった。この話でわかるのは、著者はその市場は将来性がないって予測したんだけど、結局その予測は間違いだったということ。

で、その予測が間違いだったから、工場は建てないのがいいんだっていう方針結局も間違いだったということ。

予測は無意味

著者の本音は、コンサルは将来予測が前提で方針を決めるんです。

だから、その将来予測自体が間違っていたら、当然その方針も間違っちゃう、というわけですね。

それはそうですよね。著者が実際書いているのは、たとえばグーグルやアップルは将来予測なんかしてたの?ということなんです。

じっさい、この二社は特に将来予測したんじゃなくて、単にその市場に事業機会を発見してこれにとにかく投資したって言うことなんです。

筆者の様々な意見

ですから、この著者は将来予測そのものが無理なんで、そんなことしても無駄、ということを言っているんです、

ぼくも本当にそうだって思っています。そのほかにも著者はリーダーシップ開発や、マネジメント理論なんかも無意味なんだとも言っていて、そこが本当に面白いんです。

理論と現実の違い

今回ぼくが特に感心したのは、まずネットビジネスとはかなり違うということ。

なぜかっていうと、じっさい担当のコンサルが理論を出す、こうしたら大丈夫なんて言う。それは理論としては万全でしょうね。

しかし、現実は、そういもいかないことがある

なぜって、それは現場の担当者の作業がすごく遅れたり、やる気が全くなくなったり、たとえば現場担当のノルマが重すぎて、やっつけ仕事にしちゃうとか。

それで、結局不良品が大量に出るとか、いろんなことが起こるんです。なぜそんなことになるかって言うと、人間は理屈じゃなくって感情で行動するからなんです。

感情による行動の影響

ですから、場合によっては、自分の利益を最優先でやってしまうってこと、それは会社の利益にはならないのに、なんてこともあります。

来月に達成すべき目標のために、絶対不可能な目標を押しつけられる、そうやれと命令されるわけです。

すると、とにかくやろうとするけど、その代償としてとても変ったことをするわけです。

じっさい、よくわからないもの、とんでもなく高いものを売りつけるとか、一変に安くして売り飛ばすとか、そんなことまでしちゃうんですよ。

これって理論だけで予測できことでしょう、なんてなことを著者は言うわけで、仕事をやるのは人間なんで、人間の本能とか本性とかをきっちり見極めないとうまくいくわけないんですよね。

ネットビジネスとの差

この辺がネットビジネスとは大きく差があるところで、ネットビジネスの場合だったら、苦も無いことでツールさえ使えばできるんですね。

この辺がかなり違う部分だなと思うね。仕事はツールに頼りっぱなし。それでいいんだと。

特に人間の感情なんか気にしない、今使ってるツールって、そんな感情ないからね。

そう考えると、ネットビジネスは簡単だなーと実感しました。

おすすめできる本

とにかく、全般的にこの本では、コンサルの前提だったり、コンサルがこんなにも役立たずっていう話しが多くて本当に楽しめましたね。

この話し、現実にこの方がコンサルやっていたわけですから納得はできましたし、その人の経験談とかもふんだんにあるんで、楽しめるんですね。

上司ともめにもめてケンカ話しや、どうしようもない部下をいかに一人前にしてやっとかなんとか。

そんな話しがいっぱいあってかなりいけますね。これ、本当にいける本なので、ぜひ読んでみればと思うのでおすすめします。

まとめ

というわけで、今回は読書感想、書評ということで話しました。

みなさんもぜひ、この「申し訳ない、御社をつぶしたの私です」という本を読んで、コンサルタントというものの実情について色々なことを感じていただければと思います。

マーケティングの知識を仕事に活かす!会社で出世したい人にも役立つ『100円のコーラを1000円で売る方法』から学ぶマーケティング知識集!

マーケティングと聞くと、どういうイメージをもちますか?

私は営業の人が物やサービスを売り込むために必要な知識のことだと考えていました。

本書『100円のコーラを1000円で売る方法』を読んで、その考えの甘さに気づきました。

マーケティングは物やサービスを売り込むことに役立つだけではありません。

例えばあなたが会社で出世したいと考えていたとした時など、自分自身を売り込むことの役にも立ちそうだと感じました。

本書は、経営企画部での商品開発を舞台にした物語形式をとりながら、一緒にマーケティングの理論も学ぶことができます。

物語は、駒沢商会という会計ソフトを開発・販売する会社において、これまで営業として働いていた宮前久美が経営企画部へ異動してくるところから始まります。

久美は、経営企画部での初めの挨拶で言います。

この会社の商品、みんなガラクタです!

「そんなガラクタを押し付けられた現場の営業は、ものすごく苦労しています。」

「東京(経営企画部のある場所)に戻ってきたのは、この会社のガラクタをちゃんとした商品に変えるためです。」

さて、久美はちゃんとした商品を作ることができるのか??

100円のコーラを1000円で売る方法の要約~書評をまとめてみました!

久美は、多くのマーケティング知識を学びながら、売れる商品のアイデアを練っていきます。

あなたも久美と一緒に学んじゃいましょう!

事業の定義

会社で提供しているモノやサービスの製造販売だ、と考えることを製品志向、そのモノやサービスが属す市場に共通する価値の提供だ、と考えることを市場志向といいます。

以下で例を挙げて説明します!

マーケティングの前提として、自社の事業の定義を間違えないことが非常に大切です。

本書の物語で、主人公久美の前に立ちはだかる上司が、与田。彼は久美に次の質問を投げかけます。

「当社の事業とは、なにか?」

久美は強気に答えます。

「ウチの事業は、“お客さんのお役に立てる会計ソフトを開発して、提供すること”に決まってるじゃないですか」

しかしこれは0点の回答なのです。

例えば、日本ではこんなに使われている鉄道が、アメリカではなぜ衰退したのでしょうか?

それは、アメリカの鉄道会社が自社の事業の定義を誤ったからなのです。

与田は言います。

「その原因は鉄道会社自身の考えにありました。彼らは、自分たちの事業を“輸送事業”ではなく“鉄道事業”と考えていたんです。だから、自分たちのお客さんがバスを使っても。『うちは鉄道会社だから関係ないと思ってしまったんです』」―P25, L11

その結果、アメリカの鉄道会社は“輸送事業”を飛行機や車にシェアを奪われてしまったのです。

ここで、“鉄道事業”と考えることを製品志向、“輸送事業”と考えることを市場志向といいます。

事業を長期的な視点でとらえ、成長していくためには市場志向で考えることが大切さがわかりますね!

顧客満足のメカニズム

経営企画部に異動し、初めての製品企画に失敗したことに納得のいかない久美は、その会社の部長に直接理由を問いただしに行きます。

そこで久美は、こんな問いかけを受けます。

「宮前さん、顧客満足の式ってご存じですか?」

「顧客満足の式は簡単な式で表現できます。顧客満足は、“顧客が感じた価値”から“事前期待値”を引き算した物です。」

これが何を意味しているのでしょうか?

“顧客が感じた価値”とは、その名の通り提供された製品やサービスに対する満足度ですね。

“事前期待値”とは、製品やサービスが提供される前段階の期待度、ワクワク度のことを言います。

あなたにもこんな経験はありませんか?

・美味しいと噂のレストランに行ったのに、あまりおいしくなかった。

・あまり期待をせず入ったレストランが、とてもおいしかった。

顧客満足の式で言えば、前者は低く、後者は高くなります。納得できますよね。

重要なことは、あなたがレストランに入る前の期待感に対して、ただ期待を満たすだけではだめだということです。

それはただ“期待通りの味”だったのであり、顧客満足の式で言えば十分ではありません。

期待度に対して、それを上回ったときにこそ、満足は生まれるのです。

つまり、顧客に期待されることだけではなく、自分だけの強みを見つけ、それを提供してこそ顧客の満足は得られるのです。

久美は、製品開発においてこれまでお客さんの要求をすべてかなえることが一番だと考えてきました。

これを顧客満足の式に当てはめるとどうでしょう?

事前期待値、つまり顧客が事前に期待するスペック・機能を100%満足したとき、顧客満足の式の答えが

100(顧客が感じた式)-100(事前期待値)=0

となるのがわかりますよね。

つまり、お客さんの言うことを聞いてばかりではだめなのです。

むしろ、お客さんの要望が100%正しいとも限らないという姿勢を持ち、製品やサービスが本当にあるべき姿を提案することが大切なのです。

バリュープロポジションとは??

バリュープロポジションとは、競合相手にはない価値のことです。

売れる会計ソフトのアイデアが思いつかない久美。

そんな彼女に与田はバリュープロポジションという考え方を伝えます。

バリュープロポジションとは、

“顧客が望んでいて”、“競合他社が提供できない”、“自社が提供できる”価値の事です。

例えば、大型の家電量販店が家電を安く売り出す中、街の電気屋さんが今も残っている理由を考えたことはありますか?

それは、街の電気屋さんは地域密着を重要視しており、家電量販店が武器とする品揃えと低価格で売ることとは見事に異なる価値を提供しているからなのです。

例えば町に住んでいる高齢者の方々は、少しくらい値段が高いとしてもサポートが充実したお店で購入することを選ぶのです。

確かに家電量販店でも保証が充実してはいますが、さすがに家電を家に設置し、配線などを手伝ってくれるほどの密着はしていないでしょう。

著者は言います。

「頑張っているのに売れないという営業の人は多い。」と

それはおそらく、他の人と同じような価値しか提供できていないからでしょう。

いくら努力しても、そこにライバルがたくさんいるのであれば、競合しない価値を提供するよう努力の方向を修正するべきなのですね!

100円のコーラを1000円で売る方法

マーケティングの知識を身に付けることによって、久美はついに新製品≪社長の会計≫のアイデアを思いつきます。

それは、プロダクトセリングからバリューセリングへの視点転換がポイントだったのです。

リッツカールトンという超高級ホテルでは、コーラが1000円で売っているそうです。

ルームサービスで1035円。

与田が言うには、

部屋でルームサービスに電話すると「15分お待ちください」と言われ、最適な温度に冷やされ、ライムと氷がついた、この上なく美味しい状態で、シルバーの盆に載ったコーラがグラスで運ばれてきた、とのこと。―P165, L14

何が言いたいのかというと、リッツカールトンはコーラという液体ではなく、サービスという目に見えない価値を売っているのです。

このように、ものそのものにとどまらず、心地よい環境で最高においしいコーラという“体験”という価値を提供することを“バリューセリング”といいます。

一方で、コーラという液体そのものに価値をおいてしまうとどうでしょう?

これを“プロダクトセリング”といいますが、同じような炭酸飲料は他でもたくさん売っているので、選ばれるのは大変です。

そして、目の前のお客さんが言っていることは何でも受け入れるというスタンスでは、必ず過当競争に陥り、価格競争になり、消耗戦となるのです。

これを脱却するためには、“価格を下げるのではなく、価値を上げて勝負するべき”なのですね。ちょうどリッツカールトンがコーラでしたように。

これは、以前紹介した本『失敗の本質』でもあった指標ですね。

長期で勝ち抜くためには、プロダクトセリングからの脱却が一番の近道なのです。

おわりに

いかがでしたでしょうか?

以上のマーケティング知識があれば、久美が画期的な会計ソフト≪社長の会計≫を開発したように、あなたも比類ないアイデアをものにできるでしょう!

魔裟斗の筋肉〜トレーニングがヤバい!青春『自伝』から学べること!

魔裟斗という格闘家をご存じですか?

現在は既に引退してしまいましたが、“反逆のカリスマ”という愛称で現役当時は人気を博した「K-1」中量級のスター選手でした。

本の中でも触れられていますが、かつて「K-1」といえばヘビー級が花形で、大きな外国人スター選手が生まれる中、中量級の人気向上に大きく貢献した選手と言えます。

今回は、そんな魔裟斗選手の自伝「青春」を紹介したいと思います!

1. 少年、小林雅人

後に「K-1」で世界王者・魔裟斗となる小林雅人少年は1979年3月10日、千葉県柏市で生まれました。

父は陸上自衛隊勤務で、日々の体力づくりを欠かしたことはなかったと言います。

雅人少年も、3歳の頃には基礎体力をつけるためという名目でスイミングクラブに通わされることになります。

小学生になるとさらに、毎日30分のランニングというノルマも課されることになるのです。

父が出張などで家を空けるときにはやらなくていいのかというと、そうはいきません。なぜなら、父よりも母の方が厳しかったからです。

小学校から帰宅し、ランニングをサボって家でマンガを読んでいた時、母と次のようなやりとりがあったと言います。

「雅人、スイミングクラブで一番になれたの?」

「いや、まだだけど・・・」

一番にもなれないでなんで家の中にいるの!さっさと外を走ってきなさい!

その時の母の鬼の形相は、今でも覚えていると魔裟斗は言います。

そんな雅人少年は、超がつくほどの恥ずかしがり屋でした。

国語の授業で席順にひとりひとり立って段落ごとによんでいく場面では、教科書を開いて立ったまま20分くらいたちつくし、そのまま授業が終わってしまったこともある程です。

テレビでもよく見かける存在ですが、今でも恥ずかしがり屋、人見知りはなくなっていないと言います。

中学生になった雅人少年は、バスケットボール部に所属し、スイミングクラブとバスケ部を日曜日を除いて毎日こなすという殺人的なスケジュールを送っていました。

あとにもさきにも中学生時代ほど忙しかったことはないと言うほどです。

それでもがんばれたのは、バスケットボールをやるということが、自分自身で決めた初めてのことだったからです。

超のつくほど初心者だったにもかかわらず、入部早々にレギュラーになることを明確な目標とし、それを実現するのです。

しかしそういうことに反動はつきもので、中学3年で部活を引退後には、やりたいことも見つからずついには地元のヤンキーと遊ぶようになってしまいます。

2. 格闘技との出会い

高校に入学しても自分のやりたいことが見つからなかった雅人少年は、両親に高校を退学することを打ち明けます。

真面目に通うつもりのない高校に3年間も無駄な授業料を払うのはもったいないと思ったからです。

その旨を打ち明けると、父親からこんなことを言われます。

「それでお前は、高校をやめて何をやりたいんだ?」

雅人少年は、咄嗟にこう答えます。

「ボクシングをやってみようと思ってるんだ。それで、どうせやるんだったら本気でジムに通ってプロになれるようにチャレンジしてみたいんだ。だから、高校を退学して、昼間は働きながらボクシングをやってみたいんだ。」

とっさに今まで考えたこともないようなことを言ってしまったと、魔裟斗は振り返ります。

しかしある意味では、追い詰められた雅人少年の心の中で、ずっと見ないようにフタをしていた隠れた本心が露呈したとも言います。

そして雅人少年は、水泳とバスケットボールに打ち込んでいたように、ボクシングの練習に打ち込みます。

当時のスケジュールは次のようでした。

朝5時にロードワークをこなし、朝6時には建設現場での仕事場に向かい、朝8時~夕方の5時まで肉体仕事。その後、夕方6時~夜8時まで、ボクシングをみっちりと練習。

これを毎日続けた雅人少年は、なんと1年半でプロテストを受けるというところまで上達するのです!

しかし結局雅人少年は、プロテストをドタキャンしてしまうのです。

プロテスト一週間前というとき、雅人少年は昔遊んでいた地元のヤンキーとたまたま遭遇し、1日くらいいいか、という理由で遊んでしまったことが原因で、これまで張りつめていた意図がぷっつりと切れてしまったと言います。

1度でも誘惑に負けるとそれが呼び水となり、瞬く間に取り返しのつかないほどの大波にのまれ、それまで培ってきたものすべてがめちゃくちゃに破壊されてしまうということを学んだと魔裟斗は語ります。

何はともあれ、これが魔裟斗と格闘技の出会いでした。

3. 魔裟斗、覚醒

結局ボクシングもやめてしまい、再び地元のヤンキーと夜遊びをするようになった雅人少年は、その仲間がキックボクシングを習い始めたという理由からいっしょにやり始めます。

そこで出会った藤キックボクシングジムの加藤重夫会長との出会いが、雅人少年の運命を大きく変えることになるのです。

加藤会長は、極真空手創始者の大山総裁の直弟子であり、多くの空手家を育てたことで有名でした。

そんな加藤会長が、サンドバッグを殴る雅人少年を見て一言。

「お前、キックボクシングのチャンピオンになれるぞ」

と言ったと言います。

加藤会長は、選手をもちあげ、やる気をださせながら育てるのがうまいのです。

雅人少年はキックボクシングジムに入り、練習を重ねていきました。そして、1997年17歳の若さでプロのキックボクサーとなったのです。

リングネームは“魔裟斗”

画数が徳川家康と同じで、将来必ず天下を掴み取れるようにと考えられたそうです。

魔裟斗はもちまえの練習量で、キックの全日本チャンピオンになった。それは同時に、さらに上の世界を見ることにもつながるのです。

プロのキックボクサーは、ただ勝負に勝てばいいわけではなく、お金をはらってみにきてくれるお客さんをいかに盛り上げ興奮させるか、ということまで考えるきっかけとなりました。

そして、それを実現しているK-1ヘビー級にジェラシーを抱くことになるのです。

魔裟斗はこのとき、決意します。

「テレビをみている人たちも含めてK-1ヘビー級ファンの人たちを、ごっそりそのままキックボクシング中量級に奪い取ってやる!」

しかし所属していた全日本キックボクシング連盟は協力的でありません。

魔裟斗は連盟を脱退し、フリーで活動するという賭けに出るのです。

4. 挫折と地獄のトレーニング

ついに魔裟斗にチャンスが訪れます。

K-1の生みの親、石井和義正道会館館長との出会いがきっかけです。

何と石井館長が、K-1で中量級の大会を開催するということを提案され、魔裟斗も出場することになったからです。

こうして魔裟斗は、「K-1J・MAX」という日本大会、「K-1WORLD MAX」という世界一決定トーナメントまで盛り上げることができたのです。

この背景には、もう一つ理由がありました。

魔裟斗は、中量級の試合が注目を集めるため、そして魔裟斗自身が注目を集めるために、あえて過激な発言を繰り返すようにしたのです。

「俺は他の奴らより強さのレベルが全然違うから、毎晩夜遊びしてても余裕で勝つことができるんだ」

「俺にとって『K-1』は成り上がるための手段。もっと有名になって、大金稼いで、いい車のって、いい女連れて、欲望を満たすためにやってんだよ」

メディアは面白がってとりあげました。

そして日本トーナメントでも優勝しました。

しかし、魔裟斗は度重なる過激発言から完全に悪者になってしまったのです。

日本トーナメントでも、メディアは魔裟斗を倒せ!という取りあげ方をするし、8名の出場者の中でも、まるで1対7で戦っているかのようだったのです。

それでも、魔裟斗は自分が面白い試合をすればスターになれると信じ、地獄のようなトレーニングを積み重ねていきます。

周囲の論調や誘惑に負けず、ひたすら努力を積み重ねたのです。

当時の練習は次の様でした。

代官山の伊勢道場でキックのスパーリングやミットうちなどを2時間。その後五反田のワタナベボクシングジムへ移動し、パンチを主体にした練習を2時間。

そしてラストに、トレーナーで有名なケビン山崎さん指導のもと、ウエイトトレーニングを2時間。

これを、周囲に公開することなく打ち込んだのです。

理由は、メディアには「練習しなくたって勝てるんだ」ということを公言していたからです。

魔裟斗の筋肉「鋼の肉体」をつくりあげたのは、このような地獄のトレーニングがあるからこそなのです。

5. 挑戦

日本では敵なしだった魔裟斗にも、世界にはライバルがたくさんいました。

初代K-1MAXの世界王者、クラウスや、ムエタイ最強戦士ブアカーオ、魔裟斗に2度の負けを味わわせたアンディ・サワーなどです。

初めてクラウスと戦ったときには、衝撃を受けたと言います。ボクシング出身のクラウスのパワーとスピード、そしてテクニックに圧倒されて敗戦したからです。

それでも魔裟斗は、約半年後に決まったクラウスとの再戦に向けて、ここでも地獄のトレーニングに臨みます。

半年でプロボクサー並みの技術を身に付けようと、アマチュアボクシングの日本チャンピオンからプロの日本ランカーまで、幅広いボクサーたちと実戦さながらのスパーリングを積み重ねたのです。

そしてついに、魔裟斗は並み居る強豪を押しのけ世界王者となるのです。

魔裟斗は、強いライバルがいるほど彼自身も強くなっていくのです。

初の世界王者となった後、スランプに陥って勝てなくなってしまうのですが、そこから這い上がり後に2度目の世界王者となれたのも、強力なライバルがいるからこそなのです。

6. 魔裟斗の引き際の美学

魔裟斗は30歳で引退します。

このとき、パワー、スピード、スタミナ、どれをとっても進化しつづけていたにもかかわらず。実際、2度目の世界王者となったのも、引退を決断する前最後のトーナメントでした。

そこには魔裟斗の美学があったのです。

「最強の自分のままリングを去ることが、一番カッコいい引き際だと思った」と語っています。

最終戦は、魔裟斗に2度の苦杯をなめさせた最強のライバル、アンディ・サワーでした。

きれいな形式ばった引退試合ではなく、ファンの記憶に残る激闘の末、魔裟斗は勝利を収めたのです。

7. おわりに

魔裟斗という存在、生き方は、男でも「カッコいい!」と思ってしまいますよね!こうしたかげには、地獄のようなトレーニングがあったのです。

日本の今の格闘技人気があるのも、魔裟斗のおかげといっても過言ではないですね!

『「超」入門 失敗の本質』から学べる7つの教訓

愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ。”という言葉をご存知ですか?

例えば著名なビジネスリーダーをはじめとする多くの賢者たちは、歴史に精通し、自分の仕事に活かしているのです。

でも、実際に学んだ歴史を現在のビジネス等に活かすことって簡単ではないですよね…。今回紹介する本“「超」入門 失敗の本質”のテーマはずばり!“太平洋戦争において日本はなぜ負けたのか。

そしてその敗因から学べる教訓は何か。”ここで述べられることは、現代の日本企業の組織にも十分に活かせる教訓ばかりです。

本書を読んで、太平洋戦争での日本の大きな失敗から多くの教訓を学びましょう‼︎

1.『大局的戦略の無さ』戦略の失敗は戦術では補えない

「何事も先にゴールを作りましょう!」って事ですね。 戦略の失敗は、戦術では補えません。

ある指標を目標にして、いかに巧みな戦術で戦ったとしても、たどりついた目標が勝利につながらないのであれば全くの無意味ですよね。

本書で一貫して主張されるのは、日本軍の大局的戦略の無さです。行き当たりばったりとでもいいましょうか…。米軍が目標達成につながる勝利が多かったのに対して、日本軍はその逆でした。

戦略とは、目指すべき指標のこと

ドイツ留学し、関東軍の作戦主任参謀を務めた奇才石原莞爾は、日本軍の戦略とは真逆を主張しました。

石原莞爾の指標:国家の国力次第によって、決まる。 日本軍の指標:どこかの戦場で大勝利すれば勝敗が決まる。

石原の指標を選択したのは皮肉にも敵国アメリカであり、どちらが正しかったのかは歴史が語る通りですよね。 両者の指標によって、とるべき戦術は大きく変わります。

石原の指標に従うならば、「持久総力戦」にもちこむために戦争をしない、または現状は「戦線の限定・縮小」をおこなうべきだったのですが、行われませんでした。

2.『思考法の甘さ』勝者となるための思考法

日本軍は、勝者となるための戦略を立てるときの“思考法”に大きな問題があったのです。具体的には、一つの成功体験にこだわり、相手の変化に対して柔軟な対処が出来なかったことです。日本人って、一つの事を練磨することが得意ですよね。

零戦は軽量化を徹底、パイロットにおいては「月月火水木金金」の猛訓練を重ねました。 それに対してアメリカも「戦闘における達人」の育成をしたでしょうか?いいえ、アメリカは全く逆の発想で、「達人を不要とするシステム」で対抗したのです。

操縦技能が低いパイロットでも勝って生き残れる飛行機の開発や夜間視力が低くても敵を捉えられるレーダーの開発です。 ぼくらも一つの事でうまくいったらそれを追求してしまう気持ちにものすごーく共感してしまいます。

零戦が相手の戦闘機を圧倒していたとしたら、それで勝ちきろうと普通は考えますよね。 でも大切なことは、一つの成功体験に縛られないこと。

相手は常に自分に有利なフィールドを作って挑んできます。そこでは昔の成功要因は全く役に立たないということを肝に銘じておく必要があります。

3.『勝利をよびこむ指標のなさ』イノベーションを創造する3ステップ

日本軍に大局的戦略が無かったことは挙げましたが、どこかの戦場で大勝利すれば勝敗が決まると考えていた日本軍には勝利をよびこむ指標ももちろんありませんでした。

どうすれば有利な戦略を生みだせるのか。本書では、その3ステップが紹介されます。

1. 戦場の勝敗を支配している「既存の指標」を発見するステップ 2. 敵が使いこなしている指標を「無効化」するステップ 3. 支配的だった指標を凌駕する「新たな指標」で戦う

例えば、大本営陸軍部第二部の参謀となり、米軍の戦法研究をした堀参謀は、戦闘の勝敗を決定する「指標」を発見しました。

何が指標か見抜け!第二次世界大戦の”指標”は鉄量

それは、「鉄量」です。 米軍の投入した火力の物量によって、日本軍の自陣地は一瞬で吹き飛んでしまっていたのです。堀は米軍の「鉄量という指標」を発揮させない形の戦闘法を考案します。

①島の中央部に陣地を張り、海からの艦砲射撃が効果を発揮させない。 ②米軍への水際攻撃をあえて避ける。

これらの指標の発見及び指標の活かし方によって、日本軍は硫黄島の戦いなどで善戦します

4.『形式のみの伝承』型と外見だけを伝承していないか?

過去の国家間の戦争では勝利を重ねていた日本は、その戦い方に関する形式のみの伝承となってしまっていたのです。

日本軍が日露戦争でおさめた大勝利において、その“勝利の本質”は伝わっていなかったのです。 私達も勝った場合であれ負けた場合であれなぜ、「勝ったか」、「負けたか」を精査して指標は何かを明確に見抜かないといけません。

絶対にね、同じ間違いは繰り返すな!

硫黄島後の沖縄戦では、現地第32軍の八原博通大佐は大本営が提示する「航空戦力至上主義」という過去の成功体験を元にした作戦に疑問を感じ、飛行場守備を放棄するなどの作戦変更を行い、こちらも結果として善戦につながります。

もはや時代遅れの作戦にも関わらず、成功体験のコピーこそが戦略だと誤認してしまうことは非常に危険です。 大切なのは、その問題の本質は何なのか、というところまで深堀し、問題の本質をつかむことです。

5.『組織の無機能さ』優秀な人材を殺す組織の問題

日本軍という組織の無機能さは、敗戦の大きな要因となりました。 本土に本拠地をもった大本営は、前線の兵士達にとって無謀ともよべる作戦を次々に立てました。

①上層部が現場を蔑視していること。②現場の優秀な人間の意見を参照・採用しないこと。が問題でした。

一方アメリカは、現場の意見を積極的にフィードバックすることで勝てる戦略を練り上げることに成功したのです。それは米兵の「評価制度」にまで及びます。

例えばハルゼー中将は、合理的な判断力があり、勇猛果敢な行動力を持つ指揮官として日本軍を苦しめ、「ブル・ハルゼー(雄牛ハルゼー)」との敬称を受けました。

彼は、対戦前は名も無き将兵でしたが戦時中に人事抜擢され、現場で指揮を振るいました。

一方で、日本は上に挙げた石原や堀を冷遇しました。このように能力のある人を採用し、そうでない人物は降格されるという評価制度は、日本軍では当たり前ではありません。

日本軍は結果よりも、プロセスを評価し、個々の戦闘においても結果よりもやる気が評価されてしまったのです。これでは前線にいる兵士もモチベーションが上がりませんよね。

国のために戦って戦果をあげたとしても、大本営の言うとおりに動かなければ評価されないのですから。 それでいて大本営が無能という始末。

今の日本でも、口先だけ上手い奴が上にいく事が多々あります。 リーダーは自分の目で現場を見て、しっかりと評価すること。これが大切ですね。

6.『リーダーの問題』勝てるリーダーの役割とは

前述のように、日本軍のリーダー的組織である大本営の無能さは敗因の大きな一つです。組織が勝つためにリーダーがすべきことは、勝利の条件に最大の注意を払うことです。

一度立てた戦略が間違っていることはもちろんあります。そのとき、更なる努力を部下に要求するのか。自分の戦略が間違っているかもしれないという可能性も考えられるかどうか。

この時、前線で戦う部下のフィードバックを必ず聞くことが大切です。 当時アメリカの軍戦闘機を製造していたグラマン社の社長、ルロイ・グラマンは、自ら戦地に赴いて零戦に対して劣っているという事実を受け止め、戦略を新たに練り上げました。

もし現地に赴かず、「そんなはずはない!」と突き返していたら日本軍にとって非常に有利に働いていたのではないでしょうか。有益な情報というのは、最前線にあるものですね。

7.『リスクから目を背ける』場の空気を大事にする日本人

戦中の日本軍は、起こりうるリスクから目を背けてばかりでした。 日本は集団の和を大切にするあまり、集団の空気や関係性を重視し、安全性や採算性よりも、関係者への個人的配慮を優先してしまいます。

なんせ結果よりもプロセスややる気を評価する組織ですから、そうなるのも当たり前かもしれませんね。

例えば、海軍の伊藤整一長官は、「大和」の沖縄特攻作戦について当然反対の意を持っていましたが、作戦検討で醸成された「空気」を知り、一瞬のうちに意見を180度変えてしまいました。

しかし、反対意見やリスクを指摘する人の存在は非常に大切です。 「状況が実態より良いようなふりをすることは、最終的にはほぼ確実に破滅につながる」このことを肝に銘じておく必要があります。

まとめ

最後に、『失敗の本質』は大東亜戦争で露呈した日本的組織の弱点を指摘する極めて鋭い示唆を含んでいますが、究極の目標は私たち日本人が直面する時代の転換点をのりこえ、新たな繁栄をつかむことです。

今度こそ、歴史から学ぶとは、失敗した時には徹底した分析→指標を見抜いて挑戦したいものです。

ボクシングの村田諒太の強さとは?彼の思考を紐解いてみたよ!

ここでは、村田諒太さんの自伝「101%のプライド」から、役立つ個所をピックアップしてまとめてみました。

101%の努力

何事にも、挑戦をしないと始まらない。結果を気にする前にすることがある、努力しないと報われない。

自分で切り開く

他人と比較したりはせず、自分で~するという主体性ありきで人間は伸びることができる。自分のストーリーである人生を決めるのは自分だ。

チャップリンは、人生はクローズアップすると悲劇だがロングショットで見ると喜劇であると言った。

つまり、その瞬間が悲しくても成功したら楽しい思い出にすればいいということ、明るく生きるべし。

明るさの必要性

振り返ると、いつも明るさがある奴が頑張っていた、ネガティヴな人は続かなかった。ポジティブな人が、ロングショットで悲劇を喜劇に変えていく。

明るく生きると同じく、継続は力なりともある。

悲劇を喜劇に変えるのは結局自分次第、やるべきことを放置せず逃げずに努力する人だけが結果を得ることができる。

努力をするとともに、最後まで無心でやり抜けば大きく変わるとポジティブに思うこと。

時間は有限と知る

常にあると思うと油断につながる。

今サボると後でどうなるかをよく考え、限りある時間を大切に使うことが肝要。

ネガティヴな考えをしない

ボクシングは心技体揃わないと勝てない、そのため、身体と技術だけではなく心も必要、心技体の”心”が求められている。

101%に生きること

夢のような目標を掲げてほしい。現状維持ではなく、この先に何のチャレンジもしなければ僕の人生は~以下になると高みを目指す。

過去の自分に何かを積み上げて、どんどん進歩を続けなければいけない。でないと人間は後退あるのみ。

勝つか負けるかの勝敗は深く考えるな

勝つために何をするかに焦点を合わせる、結果でなく示すべきは戦う姿勢だ。戦う姿勢を失ってないのなら、いくらでも挽回できる。

逆に内容が消極的、気持ちが乗ってないなら、可能性を捨てたも同じ。勝ち負けより気持ちの弱さを出すな、苦しい時こそ前に出よ

神様に頼むな

神様に何かを求めてはいけない、自分で掴み取ることが肝心である。ネガが来そうなら、別の考えをすることで振り払おう。

対戦前からビビるな、気持ちで負けてはいけない。「負けて元々」という気持ちでぶつかっていけばいい。

結果が出るまでは勝てるイメージを持つことなどできない、だから最初はハッタリでいい。

練習量の重要性

人より少し大きな才能を貰った人間は、それを使ってより多くの努力をしないといけない。

可能性を開くために

可能性は努力と練習を重ね、目標や夢に向かって突き進んだ時にこそ開くものだ。怠惰なことは可能性を捨てることである。

1人で練習をする時などは、妥協しないために明確な目標の組み立て、具体的なテーマの設定が大切だ。

練習は裏切らない

練習は目標、計画、練習、内容の記録まですべてやる。101%の努力は小心者であっても確かな自信を築いてくれる。

確固たる自分を持つためには、101%の努力をすることが必要である。

他人と比べても自己嫌悪になるだけでいいことなどないので、確固たる自分を持つことは非常に重要。

それには、今日やるべき目標をハッキリさせ、モチベーションを保つ必要がある。練習ノートを作り、常に意識せよ。

他の選手の2倍の練習量を誇る魔裟斗や、自分でマネジメントしたトレーニングを用いている室伏など、実力者も皆これをやっている。

才能を伸ばす

パッキャオ、聖書マタイ伝25章通貨タラントの話より、ある時主人が旅に出る際に1タラントずつを2人に預けた。

すると1人は1タラントを運用して増やしていたが、1人は1タラントを大事だからと地中深くに埋めたままだった。

主人は何と愚かだと、タラントを保管した使用人をしかりクビにした。

タラントはタレントの話、失敗を怖がり何もしない者は才能を発揮することはできない、与えられた才能は最大限に努力して伸ばさないといけない。

心技体の”心”の鍛え方

心の部分は自分の最大の欠陥である、これを認めよ。不安な時は俯瞰視、ちょっと離れて自分を見るのがよい。

10m離れた人からは何をしているかわからない、100m離れたらゴマ粒になる、1km、10kmとなれば存在も気付かれない、宇宙から見たらミクロの世界だ。

詰まるところ、人のやっていることはその程度の小さな事だけだ。

プロセスを確認して自信を取り戻し、自分を客観視することでメンタルをコントロール、楽観的になれ

練習量を増やす

後ろ向き思考では勝てるものも勝てなくなる。そうなってしまう原因は結局のところ練習不足である。

試行錯誤が足りてないのに~はムリと甘い気持ちで決めつけ、自分の可能性を狭めてしまうのはもったいない。負けて泣くな、まずは泣くほど練習せよ。

目標達成のために

目標をはっきりとさせなければ、それを達成することもまた不可能である。

目標を自分で作る

人生は暇つぶしだとすると、暇つぶし=目標への行動である。なので、目標は自分で必ず作らなければならない。

何故なら本来、人が生きる意味なんてないからだ。僕が死んでも、地球は回り続けるし、人類が滅ぶようなこともない。

生きる目標を作り出す行為として、地に足をつけるためにも、真剣に目標の設定に取り組もう。

夢をはっきり捉える

目標を夢でなく、ハッキリしたものにせよ。夢を夢と認識している間は夢でない 夢を現実として捉えないと目標にはならない。

そして、最後まで諦めないこと。何かをやり始めると諦めないのは日本人の良いところだ。諦めない精神力があれば必ず達成できる。

ゴールの意味を自分で設定することは、最後まで諦めないことに大きな効果がある。

定説は疑う

他人から言われたこと、定説は疑うべきだ。例えばボクシングの打ち方は、形でなく力の伝え方だと自分で気付かなければいけない。

形にとらわれている限り手を出さなかった、ウエイトトレーニングの効果、初動負荷トレーニングの良さ、そういったものの良さが私はわかるようになった。

試行錯誤をせよ

自分自身でトライして失敗した中の成功体験から、新しい定説を作ることが大切である。

何が大事で何が大事でないかといったことを判断するためには、練習を重ね、成功や失敗の体験を積み重ねることも欠かせない

未来日記を書く

過去形の日記を書き、文字にすることで練習内容や気付きを客観的に残せ、やるべき目標がハッキリする。

目標は夢のような目線で20年後、3年後、2年後、1年後、半年後、1月後、1週間後、現在、と順番に書き連ねていく。

自分の第一志望でやりたいことを目標にする

自分の気持ちに素直にならなければならない。第一志望でないものを目標とし頑張ったとしても、それで上手くいくことはない。

本当の幸せは俗的なエゴイズムでなく心の満足である、心が満たされないものに101%の努力をしても成功しないのだ。

逃げないこと

逃げる、止める、怠惰は自分の才能を捨てることになる。自分の可能性に挑戦することを止めてはならない。

可能性は努力と練習を重ね、目標や夢(ビジョン)向かって突き進んだ時にこそ開くものだ。

失敗の価値

失敗=挫折があって人の痛みがわかる。負けて己を知る、そして痛さを知った上で勝った者には次に勝者の責任が出てくる。

勝者の責任とは人よりも1%多い、101%の練習と努力をすることだ。

人生で必要なこと

ここからは、人生に必要な様々なことに関しての村田諒太さんの言葉をみていきます。

“学ぶ”とは主体性と強く結びつくもの

格闘技の原理原則につながることでもあり、強い所と弱い所を明確にするのが大事。

そして長所と短所を知ることで、より成長するために必要なことも見えてくる。

今後の人生の目標は「頑張ること」

努力とは、困難にめげず最後までやり抜くこと。つまり、目標に辿り着くまで歩みを止めないことである。

挑戦と努力は連動した言葉になっている。挑戦とは、「戦いにいどみ、相手に戦いをしかけることでもあり、且つ、困難なことにいどむ」こと。

101%の自分になるために勇気を出して前に進む。

それに対し努力は「目標の実現のため、心身を労して努める」こと。101%の自分を達成するために困難にめげず最後までやり抜くこと。

努力したから報われる訳ではないが、努力しなくとも報われる世界ではない。よって、逃げてはいけないのである。

踏み出さないことが一番ダメ、一歩前に踏み出し、自身の行動が常に目標を達成するための手段になっているか、これを見極めるよう。

理想のために挑戦し、努力する時間を惜しまない

過去を悔やまず、未来を恐れず、今できることを精一杯するのが大切である。

悲観的なイメージを持った所で、物事は何一つ好転しない。プロセスだけを見よう、そしてその履行に100%を充てる。

高い集中力を持続することを指標にすることが、今を生きる本質なのだ。

一日一日を大切に

水分補給やいつでもメモができるための付箋など、準備しておけるようなことはすべて準備しておくべきだ。

時間は、なるべく目の前の目標を達成するために、それにがむしゃらに没頭するために使いたい。そして、一日は24時間しかない。

睡眠を削るのは悪手である、よく眠り、ワクワクすることをしない時間、グダグダしている時間を減らすことで効率よく時間を使おう

キツい環境こそが成長できる

上手くいかないことがあろうが、試行錯誤を続ける”今”を楽しめるかどうかが大事である。

どんな人でも失敗はする、夢中になることは没頭すること、普通の人とは違う何者かになるためにも、どんな状態であってもトライしていこう。

他人と比較しない

他人と比較してはいけない、正しい思考をするためにも、主観でなく客観視が大事。

また、僻み妬みも止めること。成功者を見たら、なぜ成功してるか冷静に研究して参考にせよ

妬みに使うエネルギーを思考と実行に向けることが大切だ。

まとめ

ここまで、「101%のプライド」の要点をピックアップし、まとめてきました。

これらの内容を参考に、より良い人生を切り開いていって頂ければと思います。