小論文の書き方
小論文が苦手な人は、まず作文との区別がついていない場合があります。同じ文章を書点だけは同じですが、中身がまったく違います。
小論文が苦手な人は、まず作文と小論文の違いを覚えることから始めましょう。実際に作文と小論文の違いが分からず、両方がごちゃ混ぜになっていることで上手な小論文が書けない人も珍しくないのです。
作文との違いは?
説明的な文章が特徴の小論文と違って、作文は事故PR文に近い傾向があります。
作文は意気込みなどを書く人が多いのですが、小論文は「何をしたい」から「どうすればいいか」までの結果までをすべて記載します。
そのため、作文のような感覚で小論文を書いてしまうと意図が違うため弾かれてしまいます。作文と小論文の違いをしっかり覚えて、自分が書いたものが「小論文」であるかを見極めましょう。
問題を読んで文章構成をイメージする
試験問題に小論文があった場合、すぐに書き始めるのではなく問題を読んでから文章構成をしましょう。すぐに書いてしまうと、後から修正が出来なくなる人もいます。
まず基礎を組み立ててから取りかかった方が、意外と修正の手間もなく簡単に書けるのです。文章構成をした後で書くことを繰り返すことで、素早く構成を組み立てる能力も見に着きます。
小論文は型にはめると簡単!
小論文は「型にはめる」ことを心がけましょう。
①が前提であれば、②は本論、③は本論に対する具体例などです。
要望や希望をずらりと並べるのではなく、型にはめることで読みやすさもアップします。
起承転結をしっかり決める
小論文が苦手な人の中には、前提から本論に入り、また前提に入るなどバランスが崩れている人も珍しくありません。これは起承転結を決めないまま、ある意味感情のままに書いている人に多い傾向があります。
小論文を書き始める前に起承転結を書きだすと、文章が脱線せずにすみます。
テーマからぶれていないか
小論文を書いていると、表現が別のものの方が良いと感じることがあります。しかし、最初は1つだった変更も2つ、3つとなればテーマからぶれてしまう可能性があります。
表現が気になるところは印をつけておいて、すべてが完成してから修正するようにしましょう。
何が問われているかを知る
問題で小論文が出された時は、必ず「何か」が問われています。
問題の全体像を見ることで、出題者が何を問いかけているのか分かる場合があるので、最初は2度3度問題を読み返してみることをオススメします。
小論文をパッと書けるようになるには?
小論文を書く時、あまり時間をかけずにパッと書ける人がいます。その人には小論文の才能があるのでしょうか?
いえ、才能ではなく日常生活で文章を書くことが当たり前になっているため、ちょっとした問いかけもすぐ頭の中で組み立てられるようになっているのです。
普段から文章を書くクセをつける
普段から文章を書くクセをつけていると、小論文や作文などを書く時にパッと組み立てが出来るようになります。試験時であれば、構成を考える時間も勿体ないと思うこともあるでしょう。
そういう時にために、普段から文章を書くクセをつけましょう。出来れば、パソコンで打つのではなく、ペンで書いてください。どんなにパソコンで練習をしていても、ペンで書く1時間には適わないという人もいます。
実際に頭では覚えていなくても、手がなんとなく覚えていることってありますよね? 文章を書く時もその「なんとなく」が現れやすいのです。
冗長的な表現は避ける
文字数が指定されている小論文だと、逆に簡潔にしすぎてしまうことがあります。そこでしてはいけないのが「冗長的な表現」です。
言いたいことをスパッと書かずに、だらだらと例を挙げながら書いてしまう人がいます。冗長的な表現をする人の文章は、あまり「読みたい」と思わせてくれないので気をつけてください。
主語は短くする
文章の中盤あたりに主語を持ってくる書き方をする人がいますが、冗長的な表現に見えるのでやめましょう。はっきりと最初に主語を持ってきた方がすっきりとした文章になるので読みやすくなります。
小論文に焦らし作戦は必要ありません。焦らしている間に、本題を飛ばされてしまう可能性もあるからです。倒置法など、主語を最後に持ってくる方法もありますが、最後に持ってくることで主語が際立つからです。
真ん中あたりに主語を持ってきても、主語が主語としてなりたたない可能性もあるので注意しましょう。
まとめ
小論文作成時にしてはいけないこと、それは冗長的な文章を書く、思いついたままに書くということです。起承転結をしっかりすることで文章がまとめられ、すっきりとした読みやすさに変わります。
逆に話題があっちこっちに飛んでしまう小論文は結局何が言いたいのか分からなくなってしまうのです。しっかり簡潔にまとめることが良い小論文の書き方の第一歩です。