の頭文字をとったもので、チャレンジングな目標を達成するための計画手法です。
私自身、このやり方を初めて知ったのは2~3年まえです
今回はPDCAサイクルを紹介します。
仕事やプライベートにかかわらず、あなたが人生において掲げたすべての目標に役立つはずです。
そもそもなぜPDCAサイクルがうまく回らないの?
ビジネスマンの方であれば、PDCAを知らない人は少ないでしょうが、PDCAをうまく回せている人となると、そうはいないのではないでしょうか。
コンサルタントとして働くPDCAサイクルの第一人者、川原慎也さんによると過去のクライアントとの経験から、P(計画を立てる)とD(実行する)はできるけれど、C(振り返る)とA(改善する)が難しい、という人は多いと言います。
しかしよくよく話を聞いてみると、そもそも多くの方ができていると考えている計画こそが、実は計画の体をなしていないのではないというのです。
すでに、計画からつまづいているんでるんですよね。
まずはゴリゴリ”攻める計画”を立てよう
それはなぜかと言うと、
「今まで取り組んできた仕事の進め方ややり方をPDCAに当てはめようとしている」ことに起因していると言います。
現代は、バブル崩壊以降、失われた10年、あるいは失われた20年などと言われる低成長の時代です。
成長を目指す企業が、これから流れが早くなる世界で「今まで通りのやり方をPDCAでうまくマネジメントしよう」などとは行かないんです。
まずはPDCAに対する認識、特に“P(計画)”に対する認識を見直す必要があります。
「今までの仕事の進め方のままでうまくマネジメントしよう」などと考えるのではなく、会社の業績を向上させるために変化すべきことをマネジメントする、と考えるべきであり、それこそがPDCAの使いどころなのです。
″Plan”目標達成するためにはPlanが一番大切
PDCAサイクルで一番大切なのは、Pなんです。
特に、“過去志向”ではなく“未来志向”の立場、つまりリスクを取った
チャレンジングな攻める=前進する目標を立てることが大切です。
つまり、このままじゃだめだという現実をしっかりチェックし、どこへ向かっていくべきなのかというゴールをイメージすることが非常に大切になります。
まずは現状の仕事の進め方ややり方のままでは、出せる結果も大して変わらない、という現実をまずは直視するべきですね。
未来志向で計画を立てよ
今を生きる”なんて言いますが
何の為に”今を生きるのか”と言えば、「より良い未来の自分」の為です。
これは、“過去志向”から“未来志向”への変化と言える。
具体的に過去志向とは、
「今までがこの業績なんだから、これからの目標はこれくらいかな」
と過去に囚われることであり、
未来志向とは
「3年後、5年後にはこんな会社にしたい」という想いが先にあり、
「だとするとこのくらいの目標を設定すべきだ」と未来を見据えたチャレンジが前提にあるのです。
未来志向はポジティブに物事を考える上で大切なことだと思います。
著者も、「5年で売上2倍のような成長を果たす会社は、そもそもそれを目標として掲げている」と説きます。
この目標であれば、少なくとも1年で20%の成長をしなければならないことになり、その上で必要な要素がわかり計画を立てていくはずなのですね。
大切なのは、そのチャレンジングな高い目標を本気で目指すことで起こす
攻めの計画です。
“Do”目標をいかに達成するか
ビジネスの世界では“目標”と“計画”は混同されがちです。
目標を細分化した上で、
では、その細分化された目標を
どう達成するか、計画を立てないといけません。
例えばビジネスで例えるならば、年間の売り上げ目標に対する計画として、月別の売り上げであったり
商品やサービス別の売り上げに分解したり、顧客別の売上に分解したりしますよね。
これは典型的な誤りであり、ただ“目標”を分解しただけであり、“計画”ではありません。
しっかりとした計画が立てられない、月毎に分割して小目標なるものを前倒しして立てていきましょう。
大切なことは、“チャレンジングな高い目標”を達成するための計画を作り込むことなのです。
準備をすること
その為には下準備が必要です。
特に、組織ならば、様々な”ゴール”から
逆算した計画が、必要です。
そのための変化を起こす計画を策定するための準備時間が必要となります。
ですが、チームマネジメントをする課長・部長にとって、そのための時間を確保することは非常に厳しく、
計画作成のための十分な時間がとれていないということが多くのビジネスマンにとって現状のようです。
何が一番大事かを見極め”決断”せよ
時間を確保するための分析ツールが紹介されてましたので紹介します!
それが以下。
緊急度と重要度についてグラフ化したものです。
ここで、日ごろの現場での作業はAやCに入り、計画作成はBに入ります。
大切なことは、Bに取り組む時間をしっかりと確保すること。
それ以上に大事なのはDなどは100%切り捨てる、BCは他人に任せるなど
後回しにする事だ。
計画は変化を生みだすための計画である事が大前提
少しだけでもいい、「前進せよ」
日ごろの作業に忙殺されることなく、変化を生みだすための計画を立てること。
また、短期計画を個人だけで行う場合
前倒しする勢いでないといけないです。
計画の中での想定外は
経験上、長期計画の場合はほぼ100%その通りには進みません笑
短期計画にしても、「想定外が起きて当たり前だと認知する事」が大事です。
繰り返しますが、
実行段階で注意することは、どんなに良い計画を立てたとしても、想定外は起きて当たり前、ということです。
そうしたときのためにも“C”と“A”があるのであり、PDCAを諦めずに回し続ける心構えが大切です。
“Check & Action”戦略的PDCAと超短期サイクルでの改善と行動
D“実行”、C“評価”、A“改善”のプロセスは必ず一連の動作で考えるべきだと著者はいいます。
例えばあなたが計画を立てるならば、D“実行”を行う毎日の終わりに日々の振り返り、CAを実施するイメージです。
顧客や相手のニーズは時代や環境と共に変化しますから、その中で自分や自分の会社に求められていることは何か、ということをしっかりと理解することが大切です。
例えば営業を中心に活動している企業は、今でも「営業はどれだけ靴のかかとをすり減らしたかが勝負」ということを守り続け、“訪問数”が評価されるべきな時代がありました。
しかし、
市場規模が頭打ちになってきている市場における営業では、数よりもむしろ質だと聞きます。
例えば、メイン顧客見込みに対するアポイント時間が正しい評価基準として用いられるべきなのですね。
このように、従来の数重視のオペレーショナルPDCAではなく、顧客のニーズを的確に満たすことを目的とした
〜攻める戦略的な〜PDCAが求められているのです。
この戦略的PDCAについて意識しなければならないことは、D“実行”、C“評価”、A“改善”のプロセスをセットで考えるべきだということです。
変化を伴う実行をただ”100%”行え
変化を伴う実行は容易ではありません。
松下幸之助氏の言葉を引用したい
「失敗の多くは、成功するまでにあきらめてしまうところに原因があるように思われる。最後の最後まであきらめてはいけないのである」
どうしても少しつまずいただけで、この変化はうちには合わないのではないか。という疑念が生じ、変化を受け入れられなくなってしまうのです。
だからこそ著者は、上記のようなPDCAサイクルを提案しているのです。
本当のAはActionじゃなくAdjust
PDCAの“A”はAction(行動)ではなくAdjust(改善)であるとも言われています。本書でも、初めは行動と使われていますが、最後には改善として言及されます。
確かにActionでは、その前のDoとの違いがいまいちわかりにくいですよね。
PDCAのDCAの本質は
Doで行ったことを、Checkを経てAdjustする。
このイメージでしょう。
こちらの方がぼくにもしっくりきます。
このAdjustにおいては、今の自分に足りないものは何か?ということを「考える」ことが必要です。
人は、どんなに才能があっても、どんなに努力しても、十分ではありません。
「考える」というスパイスが、PDCAには必要です。
まとめ
ぼくは、ビジネスマンの業務効率化はもちろん、日ごろのどんなチャレンジにも役立つツールとしてPDCAを用いることができると感じました、!
PDCAサイクル自体、回す回数を増やせば、精度も上がるでしょうし、よりムダも省き効率的に動けるはずです。
“戦略的な”PDCAを回して、人生を前にゴリゴリ動かしましょう