人間関係が大切な理由って何だろう?あなたはその理由を知っていますか?

サッカーチームやアイスホッケーなんかでかんがえれば、監督やコーチとメンバー同士のコミュニケーションがとれないと試合にならないから、人間関係が大切な理由はおおよそ見当がつくんだ。

だけどいまオレがいる会社じゃ、上司は毎日おおごえで指示を飛ばすだけ、部下のおれたち社員はもくもくと言われたことをこなすだけ。

人間関係なんてどこにあるんだってかんじ。まるで工場のベルトコンベアーで作業してるみたいじゃないか。

いっそ芸術家(アーティスト)やネットビジネスみたいな自由業に転職しちゃいたい〜なんてぐちをこぼすひとも多いんじゃないかな。

ここでは「人間関係が大切な理由って何だろう?」を少しかわった角度(アーティストの人間関係)から解きほぐしてみたいと思うんだ。

芸術家(アーティスト)と人間関係

芸術家ってもっとも人間関係に縁遠い人たちのように見えるんだけど、「天才と何とかは紙一重」って言うように、きむずかしくて世間知らずっていうイメージがつよいよね。

じっさいにはよう分からんからそう見えるんで、ほんとはどうなのか少し調べてみようよ。まずはひとむかし前のアーティストからいってみようか。

19世紀のオランダの画家 フィンセント・ファン・ゴッホ

 

ゴッホの絵っていえばオークションで何十億円で取引されるものすごい画家。「ひまわり」とか「アルルの跳ね橋」なんかで知ってるひともおおいと思う。

そんなゴッホもはじめっから画家だったわけじゃないんだ。若いころグーピル商会ってとこで、7年間もサラリーマンをやっていたの知ってた?

もちろん最後はクビになったんだけどね。クビの理由は金もうけだけを追求する経営者とうまくいかなかったのもあるけど、

ゴッホ自身の品行〜ずいぶん惚れっぽかったみたいで、すぐ女に手を出したり、恋と失恋をくり返したり、娼館(いまでいう風俗の店)通いにも問題があったみたい。

ずいぶんドロドロしてるでしょ。そのあと聖職者(伝道師)になろうとしたり、寄宿学校で教師として少年たちにフランス語、算術、書き取りなどを教えたこともあるんだよ。

ゴッホは37才で亡くなったんだけど本格的に絵を描きはじめたのは人生の後半なんだ。

画家仲間と付き合うようになっても、怒りっぽい性格のゴッホは絵のことで意見が合わないとすぐケンカ〜仲間もつぎつぎといなくなり交友関係に失敗。

孤独になり精神的にまいって、そのダメージを紛らわそうとひたすら絵を描くんだけどだけど、

生来の惚れっぽさはおさまらず、未亡人に求婚したり、となりに住む女に手を出して妊娠させたりかなりみだれた生活をしてたようなんだ。

たくさん絵は描いたけど生きてるあいだに売れた絵はたったの一枚だけなんだって。生活はそうとう苦しかったとおもうよ。弟のテオが生涯援助をしたって話しは有名。

芸術だけに異常なくらい打込んでるって思ってたひとには意外だったでしょ。きっとゴッホも孤独なひとりにはなりたくなかったんだと思う、

でも一途な性格からすぐケンカをして人間関係をこわしちゃったんだね。

ふたりの偉大な作曲家

ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン

まず最初はジャジャジャジャーン「運命」でおなじみのベートーヴェンの登場だよ。

年の暮れには必ず演奏される交響曲第9番「合唱」や「エリーゼのために」「月光」など美しい作品でせかいじゅうで愛されている大作曲家だよね。

このベートーヴェンが少年時代には音楽が大きらいだったって知ってた?

音楽家の家系に生まれたんだけど、父親はアルコール依存症の呑んだくれで、一家の稼ぎはおじいちゃんに頼っていたんだ。

でもそのおじいちゃんが亡くなってしまい生活が苦しくなったダメ親父は、長男のベートーヴェンを少年音楽家として売り出して稼ごうと虐待するように音楽を教えたんだって。

それが嫌でベートーヴェンは一時音楽をにくみ大きらいになったんだそうだ。

酔っぱらいで仕事をしない父のため、少年ベートーヴェンはいくつも(ピアノやオルガンを弾く)アルバイトを掛け持ちして父や弟たちのめんどうをみた苦労人だったんだよ。

お金を稼ぐためだからいやな仕事もしなきゃならなかったと思う。じぶんのすすむ道をまっすぐにすすむ芸術家のイメージとはだいぶちがうね。

その後いっとき嫌いになった音楽だけど、幼いころからその喜びや楽しみを知っていたベートーベンはメキメキと頭角をあらわし、

やっとピアニスト・作曲家としてみとめられ収入も得られるようになった20代後半に、ジャジャジャジャーン耳が聞こえなくなる〜音楽家としては致命的なダメージを負ってしまったんだ。

これはもう失望のあまり自殺まで考えるような大ショックだよね。

これがもとかどうかは分からないけど、どんどん偏屈になり、この上ない崇高な心を持っていたかと思うと、出版社にはいじわるな卑劣な条件を出したり、いきなりおこりだしたりと荒れていくんだ。

それでもエネルギッシュにたくさんの作曲作品を残しているんだ不思議だよね。

ベートーヴェンもご多分にもれず女性は大好きだったみたい。でなきゃ「エリーゼのために」なんて美しい曲ができるわきゃないんだ。でもその恋が成就することはなかったみたい。

ゴッホと同じように最後にはどんどんひとは離れてゆき孤独になってゆくんだ。人間関係では失敗してるんだね。

ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト

 

3歳のときから チェンバロを弾き始め、5歳のときには 最初の作曲をしたっていわれる「神童」モーツァルト。

父が天才であることを見出し、幼少時から音楽教育をしたんだってさ。若いころから宮廷や社交界の人気者アイドル(かなり女性にももてたみたい)になったモーツァルト。

ベートーヴェンとはちがってずいぶんトントン拍子だよね。

その音楽にあこがれた20才のベートーヴェンはモーツァルトの弟子になりたかったけど、モーツァルトが没したため夢は叶わなかったっていうくらいなんだ。

35才の若さで亡くなるまでにオペラから交響曲、ピアノ曲など900にもおよぶ作曲をしたっていうんだから驚きだよね。

そこそこの収入を得たはずだけど、晩年には収入が減り借金がふえたっていうんだ。

彼自身の品行の悪さと浪費もあったけど、人気をねたんだ音楽貴族達が裏で演奏会を妨害したともいわれている。

病死ってことになっているけど、ねたまれて毒殺されたって説もあるんだよ。

ふたりの共通点

モーツァルトとベートーヴェン、もくてきや動機はちがっていても、どちらも父親が幼い時から音楽をたたきこんだって点はにてるよね。

また15年くらいの差はあっても、ほぼおなじ時代に生まれたこと。

アーティストの身分は金持ちの貴族や富豪からみれば、いっかいの身分のひくい平民でしかなかったってこと。

パトロンとなって金銭の援助をするのは、芸術を支援する美しい行為にもみえるけど、

おかかえのアーティストをもつことは当時の貴族の流行(はやり)で、見栄をまんぞくさせる、楽しみの道具でしかなかったんだよ。

金を出すがわと雇われるがわ、現在の企業と社員の関係にもにてるよね。会社や上役にはさからえないけど、稼ぐためにはしかたがないっていう状況と同じようにも思えるんだ。

そんな板挟みのなかでこころが荒れて、ひねくれ、偏屈になってゆき、人間関係をこわして孤独な最期になったような気がするんだ

わがままで自由奔放に生きたようにみえても、じっさいはちがっていたのかも知れないね。それでも素晴らしい作品をいっぱい作曲したのはいったい何なんでしょう。

キーワードは合唱

もうひとつふたりの共通点があるんだ。モーツァルトの若いころの作品はあかるく華やかな曲が多いのに、晩年にちかずくと深みのある重い作品になってゆくんだ。

そしてさいごの作品は(作曲のとちゅうで死んでしまい未完成なんだけど)レクイエムっていう死者のためのミサ曲なんだ。あのモーツァルトがどうして?ってびっくりだよね。

普通は貴族やパトロンの依頼で作曲をするんだけど、この曲だけは「みしらぬ男(死の世界からの使者)の依頼でじぶんのために作曲している」ってモーツァルト自信が話しているんだ。

またベートーヴェンの最後の交響曲は第9番でよく知られているよね。この曲の斬新(ざんしん)なところは第4楽章で合唱をとりいれたこと。

ベートーヴェン以前にもそのあとにも交響曲に合唱をとりいれたものはほとんどないくらい非常にめずらしいことなんだよ。

モーツァルトのレクイエムもミサ曲という合唱曲なんだ。ふたりの巨匠が人生最後の集大成の曲に合唱を選んだのには何か運命的な意図をかんじないかい?

ここからは独断と偏見なんだけど、人の歌声っていうのは感情をストレートに表現できる最強の楽器って考えたんじゃないだろうか。

人生の最後に、こころの叫びを、おおぜいの人がそれぞれの叫びを同時に発する合唱のうたごえで表現したかったんだと思うんだ。

モーツァルトは死の恐怖と救いのさけびを、ベートーヴェンは「よろこびの歌」で人間の歓喜を・・・・・・・

「人間関係が大切な理由」のこたえ

「人間関係が大切な理由って何だろう?」ってタイトルで期待するのは、

人生をしあわせに送るためには○○だから人間関係が大切なんだ、人間関係がよくなれば豊かになれる、その方法は○○だ、なんて答えをきたいするんだよね。

でもいままでの話しは真ぎゃくで人間関係をこわした例ばかりじゃないか。でも「大切な理由」は肯定的な話しのなかだけにあるんだろうか?

そもそも人間関係は、会社の上司や同僚、友だち、仲間、親兄弟、親戚、恋人、夫婦、どこにでもあるんだ

大切な理由を知るには、良い関係だろうと無かろうと、どちらにも方法があるとおもうんだ。

過去の芸術家のように人間関係をこわしてもじぶんを貫くのはカッコイイって思うのも、いや〜孤独になるなんて絶対いや!って思うのも、どっちにもこたえはあると思うよ。

こたえを探そうとするとこに、こたえがあるような気がするんだ。

アーティスト(芸術家)の今とむかし

ゴッホやモーツァルトの時代と今とで、いちばんおおきな差って何だと思う?

それはメディアだと思うんだ。むかしにはテレビやラジオ、ネットや雑誌、写真やCDなど記録するものがなっかったんだよね。

アーティストの作品を見たり聴いたりするには、直接その現場にいかなきゃならなかったんだ。

いまのように一般のひとが作品にふれることは出来なかったんだ。いちぶの貴族や金持ちだけのもので、作品の価値も彼らだけの好みで決まっていたんだ。

どんなに素晴らしい作品でも公平な評価がえられないので、むかしの芸術家は経済的にも、人間的にもめぐまれないひとが多かったんだ。

それにくらべ現代はいっぱんのひとでもテレビやスマホで作品を手軽に見たり聴いたりできるので、あるていど公平な評価が出来るようになったんだ。

だからいまのアーティストは生きているあいだに認められるようになり、成功すれば莫大なお金もかせげるようになったんだ。

それが幸せかどうかは別もんだいだけどね・・・。それじゃこんどは現代のアーティストをしらべてみよう。

北大路魯山人(きたおうじ ろさんじん)

 

魯山人(ろさんじん)の名はいちどは聞いたことがある、知らないひとがいないくらい。明治生まれで大正〜昭和と活躍した陶芸家で美食家としても有名だよね。

陶芸(焼きもの)は美味しい食材はそれにみあった器じゃなきゃダメって発想からはじめたんだって。そんな魯山人の生い立ちもドロドロなんだ。

母の不倫でできた子供で父はそれをくやんで自殺しちゃったんだ。生まれてすぐに養子にだされ、あちこちとたらい回しにされたらしい。

そんなことが影響したのか結婚は6回してるんだけど全部破局。気むずかしく、大芸術家でもピカソでも容赦なくこき下ろしたっていうんだ。

それがたたって星岡茶寮(当時の名士・文化人が集まる会員制料亭)を追放されたっていうくらいだ。

その反面、家庭のあたたかさに飢えていたのかテレビのホームドラマのなにげない話しにも、かたをふるわせて泣いたっていうんだ。

人間関係や人生は、どこかゴッホやベートーヴェンとにてるよね。

坂本龍一

だれもが知っている、押しも押されもしない現役の大ミュージシャンだよね。

矢野顕子(彼女も再婚)の元ダンナで有名だけど、その前にも学生結婚をしていて子供までいるんだ。

現在はニューヨークでべつの女性とくらしていて、それぞれに子供があり全部で4人だそうだ。

芸大を卒業してクラシックからPOPミュージックに転向、いろんなアーティストとセッション・スタジオミュージシャンを経てYMOを結成〜現代にいたるまでトントン拍子で歩んできた。どこかモーツァルト(女性関係も含めて)みたい。

そんな坂本龍一の生い立ち〜父親は三島由紀夫の作品を手がけた伝説的な編集者で、

ものすごくきびしく厳格なひと「バカヤロウ!」が口ぐせで、まともに目を合わせてしゃべれないくらい怖い存在だったそうだ。

YMOとしてデビューしたときも、その奇抜なファッションに「音楽で勝負せんか!」と叱ったそうなんだ。

母親は帽子のデザイナーをしているキャリアウーマンで、子どもの感性を大切にする教育〜3歳からピアノや作曲を学ばせたそうなんだ。

あまり知られていないエピソードなんだけど、高校は都立新宿高校(東大に100人もはいるほどの進学校)に入学、そこで出会った同級生に塩崎恭久と馬場憲治がいたんだ。

この3人で校長室に乱入して校長を軟禁、制服の自由化と受験偏重教育に反対を要求したんだってさ。

そのご3人は学生運動に没頭するんだけど、同級生のこの2人かなり有名な人なんだよ。

塩崎恭久はそのご東大を卒業して政治家になり、自民党の官房長官を経て厚生労働大臣。

馬場憲治は早稲田大学を卒業、ホリプロに入社、演歌歌手の森昌子の付き人や石川さゆりのマネージャーをつとめ、ちゃっかり石川さゆりと結婚しちゃったんだ。

そのごフリーライターになり「アクション・カメラ術」という本でベストセラーを記録、高額納税者としてランキングされるまでになったんだ。

高校の同級生の仲間3人が3人とも有名になるなんて、本人たちは夢にも思っていない想定外のできごとだよね。

坂本龍一の晩年がどうなるかって、これも想定外・だれにもわからないことなんだ。

まとめ

これまで昔と今の芸術家(アーティスト)のさまざまな生きざまを語ってきた。その生き方が良いとか悪いとか、じつはぼくには答えがないんだ。

ただひとつ言えるのは、かれらはドロドロの人間関係のなかで悩み苦しみ、もがくことでクリエイティブなパワーを生みだしたとおもうんだ。

もしあなたが今、人間関係で悩んでいるとするなら、そこから抜け出したいとおもい、もがいて、もまれる中にひょっとしたらヒントがあるかも知れないんだ。

「人間関係が大切な理由って何だろう?」って考えるなかに、その理由のなかに答えが隠されているような気がするんだ。

あのフォークの神様ボブディランが歌っているよ。

「The answer is blowin’ in the wind 〜こたえは風のなかに」・・・・・

The END おしまい!

サムネイル画像は下記より引用しました。
引用元

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