経営者がもっともしてはいけないことは倒産です。しかし、経営者にとって会社経営は常に危険や不安と隣り合わせでしょう。
それは、会社経営が軌道に乗っていても決して安心はできないということからもわかります。今はいいけど来期はどうなのだろうか…そう思うと夜も眠れないときもあるのです。
会社の状態は良いけども、取引先がこけたらこっちも共倒れになってしまうといった不安もあるのです。倒産するパターンもいろいろですがそこには共通点もあるのです。
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これができていないから倒産する共通点

経営者といえども万能ではありません。しかし、目指すところは万能でなければいけないのです。
つまりはなんでもできるということですね。いざとなれば社員の穴埋めもしなくてはいけないでしょう。
特に中小企業の経営者でしたら、現場も営業も事務仕事も接待も何でもこなせるようにならなければいけません。もっとも経営者がそのような状況でしたら、創業時か会社の行く末が危ないときと考えていいでしょう。
そして、これができない経営者の会社は倒産の危機にあると考えていいでしょう。
財務諸表に疎いと倒産の危機かも
会計業務ができなくてもいいのですが、損益計算書や貸借対照表などの財務諸表の見方がわからないと、会社の財務状態がどうなっているのかがわかりません。
簡単に売上から経費などを引いたら利益になるのですが、さらに内容を突き詰めることができないのです。
こういった経営者はどこかで経営判断を誤る可能性が高いのです。会計士がいるから大丈夫というのは常駐して常にアドバイスをしてくれるわけではありません。
そういった考えも会社経営にとっては危険きわまりないと考えていいでしょう。
経営者が現場主義である必要はない
起業したばかりのときは、経営者も現場で汗を流すこともあるでしょう。しかし、経営者が現場作業をしないようにするのが当面の目標です。
反対に考えれば、経営者が現場作業をしている状況は経営的に見ても人手が足りない、人を雇うお金がない、人件費をけちっているなどどの理由をとっても経営者としては失格です。
このような状況も倒産を早めてしまうと言えるでしょう。
遊びと接待をはき違えている経営者は失格といえる

経営者は会社のお金が使い放題と考えて毎晩飲み歩いていることもあるでしょう。経営というのはストレスが溜まりますからたまにはいいかもしれません。
また、経営者の場合は接待や情報収集など様々な意味合いから会合に出席してその流れで飲み歩くということあります。
目的がはっきりしていればいいのですが、遊び目的であればその会社の行く末も怪しいと考えたほうがいいかもしれません。
経営者が家に帰らなくなると危ない
人に会うのが経営者の仕事です。現場で仕事をする必要はないのですから、会社の仕事が終業してからが経営者の仕事とばかり夜の街に繰り出すこともあるでしょう。
飲み歩きが過ぎて、家に帰らなくなる近くのホテルに泊まるようになると、経営者としては失格と言えるかもしれません。
まずは家に帰ってリフレッシュして次の朝を迎えるようにしないと、どこまでが仕事でどこまでが遊びなのかといったオンオフの切り替えができなくなるのです。
接待という名の遊びを続けている経営者
会社のお金は無尽蔵ではありません。接待交際費がうなぎ登りであれば、会計士からも苦言が出ることでしょう。
それを接待だと言い切れば会計士も黙ってしまうかもしれませんが、人の忠告はしっかりと聞くようにしなくてはいけません。
飲み歩いている金額で会社が傾くのでしたら、会社の体力も弱いのかもしれませんが、それに気がつかない経営者の経営責任も厳しく追及されることになりそうです。
経営者としての規範がないとその会社の経営は傾く

経営者は経営者然としていなくてはいけません。経営者が経営者としての仕事をしていないとその会社は傾いてしまい、結果として倒産を迎えてしまうでしょう。
経営者がしてはいけないことはどういったことでしょうか。
経営者が仕事をしない
現場主義ではないのですから、経営者が現場に出て仕事をしてはいけません。社員と同じ目線にならないほうがいいからです。
かといって経営者が仕事をしないでいいというわけではなく、経営者らしい仕事をしなくてはいけないのです。経営者の中には何もしなくてもいいと勘違いしてしまう人もいます。
そういった会社は当然のごとく傾いていってしまうのです。
人は宝なのか、リストラにも理由がある
人件費をカットするあるいはリストラするというのは経営者にとって苦渋の決断です。経営が傾いているのですから仕方がないという向きもあります。
それはそうなのですが、人件費を削るのでしたら、経営者みずから報酬カットをしなければいけません。人件費を削るときはみんなが納得する形で行わなければいけないのです。
まとめ
倒産する会社は倒産するべき理由があるといえます。実績があがらず、ずっと赤字経営をしていたのではいずれは倒産することでしょう。
その経営責任は当然のことながら経営者にあるのです。そして、経営者が経営者らしい仕事をしていないことが倒産する理由です。
実績が上がらない、社員のモチベーションが上がらない、そういったこともすべて経営者の責任なのです。そういったことを経営者はよく理解しておかなくてはいけません。
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