目の前のことになかなか集中できない原因は、いくつかあると思います。ここでは集中力を高めるひとつの方法として「ライバルと自分」についてお話ししたいと思います。
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ライバルを知ることが、まず第一歩

ビジネスマン(またはビジネスウーマン)が、目の前に集中するために、ライバルの存在なんて関係あるの?
いっけんなさそうに見えるけど、じつはおおいに関係しているのです。すこし掘り下げてかんがえてみましょう。
「ライバル」のイメージ
人それぞれ、さまざまなイメージを持っていると思いますが、たとえば同期で入社した「アイツ」、ひとを押しのけてまでも良い成果をだし出世しようとする「アイツ」、
ライバル会社に入社してこちらの会社をたたきのめして勝とうとしている「アイツ」、たがいに競い合っている「アイツ」など、
たいていの場合、相手(敵対するひと)・あまり良い意味ではない「アイツ」が頭にうかぶことが多いのではないでしょうか。
ライバルって「アイツ」だけなんでしょうか?
辞書をひいてみる
英語のライバル(rival)は「常に対立し合っている宿敵」という意味。「同等もしくはそれ以上の実力を持つ競争相手」の意味。日本語では好敵手(こうてきしゅ)、宿敵(しゅくてき)と訳されることがある。
好敵手という文字には敵という字がはいってますが、その前に「好」という字がついていますよね。
つまり、敵(かたき)のようにわるい意味につかわれることも有りますが、好敵(良きライバル)のようにポジティブに解釈されるばあいもあるということです。
ライバルの正体
辞書のなかにもあるように、ライバルは敵(かたき)だけでなく、好敵手・・・つまりお互いを高めあう相手にもなるのです。
スポーツ選手・アスリートたちは、あの選手(ライバル)がいたから、あのライバルに勝とうとするモチベーションが、いまの自分の結果につながった・・などとよく言います。
ライバルの存在が、自分の力をのばす原動力になったということですよね。
またこんなこともよく言います「ライバルに勝つことではなく、自分に勝つことをこころがけています」と。
どういうことなんでしょう?自分に勝つとは、こころのなかにある不安やプレッシャーに負けずに本来の自分の力をだしきるということです。
つまりライバルは相手「アイツ」だけでなく、自分の心もライバルなのです。
「アイツ」は何もしていない

いざ目の前の仕事にとりかかろうとしたとき、「アイツ」は自分より良い仕事をするんじゃないかな〜?とか、
「アイツ」はひとをけ落とすことを何とも思わないやつだからじゃまをされるんじゃないかな?なんてアイツのかげが目の前をちらついたら集中どころではありませんよね。
冷静に考えてみましょう。いま目の前で「アイツ」は何かあなたにしていますか?そう「アイツ」は何もしていないのです。
あなたの心が勝手にえがいた不安や妄想、あなた自身がつくりだした幻(まぼろし)です。
ポジティブなライバル
ライバルは敵(かたき)というだけでなく、互いを切磋琢磨(せっさたくま)して高めあう相手にもなると、まえにお話しました。
スポーツ選手の場合はライバルがハッキリしています。対戦相手であったり、タイムを競う相手であったり、
目標やターゲットが決まっているので、集中して練習にはげむ課題が見つけやすいのです。ではビジネスの場合はどうでしょう。
ライバルはいらない
ビジネスの場合には、仕事にたづさわるライバルと自分の関係は、スポーツ選手のようにハッキリとはしないアイマイなものです。
目標やターゲットが絞り込めないので、良きライバルといっても刺激にはなっても、目の前の仕事に集中するにはかえってじゃまになります。
アイツに刺激されたからガンバッテ負けないようにしごとしよう・・・この気負いが空回りしてマイナスにはたらくことがあるのです。
つまり、こころがつくり出した幻(まぼろし)の「アイツ」も、ポジティブなはずの良きライバルも目の前に集中するためには、いらないのです。
じゃあ、どうすれば良いの?
ここまでライバルと自分についてお話してきました。心のなかで色々な幻(まぼろし)やライバルを自分でつくりだしてしまっていることもお話しました。
これらが目の前に集中するのをじゃましている原因だとも話してきました。原因が分かってもそれを取り除く方法がわからなければ解決にはなりません。ではさいごにまとめましょう。
まとめ〜集中するのをやめなさい!
えっ、なにをいっているの。目の前に集中できないから悩んでいるんじゃない!
そのとおりなんですが、その「集中しなければ」という気持・義務感(ぎむかん)が、あせりを生み、よけいあなたを苦しめていることに気づいてほしいからです。
集中しようと思う必要はまったくないのです。よけいなことは何も考えずに、今できることを、あるがままに進めれば良いのです。
「よけいなことを考えない!」がポイントです。そうすれば自然と集中しているあなたがそこにいるはずです!
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