今回は、マーケティングの4Pとは何かということについて取り上げたいと思います。
マーケティングといってもすごく大きな概念なんです。
その中にはマーケティングの歴史というのがあるんですけれども、かつて、企業は一つの製品ごとにそれを売るための戦略を設定していました。
しかし扱う商品が増え、それぞれではなくて、会社全体としてマーケティングにどのように取り組むかということを設定する必要が生まれたんですよね。
そこで会社全体としての四つの要素、Pがつく頭文字のアルファベットの項目が設定されて、それぞれについて考えていこうということになったんです。
Contents
プロダクト

まず一つ目はプロダクト、製品製作です。どのような製品を売っていくのですかということですね。
製品の量
新しく会社を建てる時、そして会社が大きくなってきた時によって、その企業の扱う製品の量は全然違います。
初めて会社を立ち上げるといった時には、一つの戦略的な商品を武器に参入するということもあるかもしれません。
しかし、創業何十周年もなってるような会社だと、製品をいろいろ持ってるわけです。
それが大企業になるともう何万とか何十万とかいう製品の種類の数になってくる。その時もやっぱり、この製品製作とか考えていかなくちゃいけないわけです。
製品の段階
これは新規の製品はもちろんのことですが、既存製品も含まれます。
その製品が誕生してから今現在どの位置にいるのかとか、これは立ち上げの状態なのか、今成長している段階なのか、衰退してきている段階なのか。
そういった様々な要素によって、この製品製作というのは大きく変わって来るわけです。
その辺も含めて新製品を出す場合には、どのような製品を作っていくのかということを考えていくのがこの一つ目のP、プロダクトになるわけです。
製品に関すること、どのような製品を開発するのかがPとなります。
プライス

製品を考えたら次はその価格です。作った製品をいくらで売っていくのかということですね。
値段の設定
いくらいい製品を考えた、新製品を作ったとしても、適切でないような値段では売れません。
高い値段だと売れないのはもちろん、逆にブランド品なんかだと安くしすぎると売れないということもあるんです。
そうした時に、新しく作った製品はいくらの価格をつけるのが妥当なのかということです。この製品の価格、価格製作というのはすごく重要なんですね。
設定の方法
なにしろ価格を安くすることによって利益が減るわけです。時には高くすることによって売り上げが減るかもしれません。
その両方を鑑みて、どのあたりにするのが一番会社としては利益がとれるのか、そして市場に受け入れられるのかということを考えていく必要がある。
製品と価格は密接に関わっています。製品を変えれば、価格もやっぱり変わって来るわけです。なのでそれを踏まえた値段の設定が重要です。
プロモーション

製品ができて価格も決まった、その次に考えなくちゃいけないのがプロモーションです。
プロモーションとは
これは、広告、販促、製作といった作業のことです。
どういうことかというと、これは製品マーケティングですので、製品を売るターゲットを決める必要があるんですね。
誰を対象にするのか、どんな人に売るのかを決める。そうした場合に、その対象の人達にはこの新しい製品を知ってもらわなくてはいけないんです。
どのように知らせるか
新しい製品ができた、価格も決まった。そうした時にどのようなアプローチをとって、ターゲットに自社製品、新製品を知らせていくのかっていうことが重要になるわけです。
このあたりは、例えばこれがネットビジネスになっても一緒です。
新しい製品を作った、サービスを作ったといった時に、作ったと喜んでもお客さんにそのサービスが届けられなかったら意味がないわけです。
それをどのようにして知らせるのか、といった要素は常に考えなければなりません。
知ってもらうために
どのように知ってもらうかという作業ですが、資金力のある会社だとテレビCMをするとか、広告を出すとか、いろいろなアプローチあるわけです。
一方で資金力がないような新しい会社だと、いかに低いコストでそれを知ってもらうことができるのか、より深い思案が必要となります。
広告費を出しすぎると経費が大きくなりますので、その分利益が減ります。
しかしこの広告費をケチって広告しないでおいたら、その製品自体をターゲットに知らせることができないわけです。
そうすると当然売り上げにも繋がりませんね。このバランスも重要になります。
プレイス

最後の四つ目のPは、プレイスになります。チャネル製作。このチャネルというのはどこを経由して販売するのかということです。
チャネルを考える
例えば、メーカーが自社の販社を作って販売するといった際には、製品はその会社を経由してから世の中に出るわけですね。
メーカーが販売する店舗を作って販売する場合もあれば、そうじゃなくて中間卸しに卸して、卸しから小売店に卸して小売店から消費者が購入する場合もある。
これまでは、そういった商品の経由、チャネルというのが一般的だったわけです。
戦後ずっとそうだったのですが、しかし、この10年20年間ぐらいでこの中抜きというもののスタイルが変わってきました。
どう卸すか
大型量販店とかそういう力を持った小売店が、バイイングパワーということでたくさん仕入れる力を持ってる。
そうした場合に卸し業を飛び越えてメーカーと直接手を握って、その中間マージンを抜いてその分安くして売るというような政策をとってきたりもしてるわけです。
そうかと思ったら今現在盛んになっているネット販売ということになると、メーカーが直接ショッピングモールとかを出して売るということも可能なわけです。
その反対に、例えば個人や一つしかない商品であっても、アマゾンとか楽天といったサイトに頼むことでそこで簡単に売るというようなこともできます。
チャネルの選択
その製品の概要やターゲットなどを考えた時に、どのチャネルを使ってお客様にそれを届けるのかということが重要になってくるわけです。
一つ製品やサービスを作ったとすれば、最終的にはここのところを考えていかなくてはいけません。
四つのP

これまでに書いてきた四つを、全て組み合さなければマーケティングは失敗してしまいます。
全てを考える
製品は無事に完成したけれど、それに設定した価格が高すぎて売れなかった。
良い製品で安いのに、お客さんに知れ渡ることがなくて全然売れなかった。
それを手に入れることができる手段が限られていて、多くの人は入手できなかった。
このような場合では、全然売り上げに繋がりませんよね。
なので四つをトータルに含めて、一つのシステムとして考えていかなくてはいけないということです。
様々な戦略
製品が増えていくと増えていくだけ、これを考えていかなくてはいけません。そうすると今度はこの販促というところもだいぶ変わって来るわけです。
テレビCMとか見て頂くと分かると思うのですが、もちろん個別の製品をコマーシャルで紹介している場合もあります。
けれど同時に、個別の製品じゃなくて企業のイメージを上げるためにやっているコマーシャルもありますよね。
さらには、会社の中にはいくつものブランドがあって、どのブランドで売っていくのか。そういうようなことも考えていかなくちゃいけない。
今回は詳しくは書きませんが、以前ブランド戦略のところでブランドについて話をしました。
そのあたりのブランドも絡めて考えていかなくてはいけませんし、それら全てがマーケティングに関わってきます。
四つの要素を中心に、マーケティングの場面ではいろいろな要素を考えていくことが不可欠となっています。
まとめ
今回はこのマーケティングの4Pということで、製品とかサービスとかを作った時にはこのようなことを考えていかなければならないということをお話させて頂きました。
内容は基礎的なものですが、マーケティングというものについての理解に役立てて頂ければと思います。
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