仕事の失敗でネガティブになるな!様々な場面での失敗をネガティブにとらえてしまいがちの人へ失敗の価値について解説!

失敗学とは、「失敗をネガティブにとらえるのではなく、プラスの面に注目して有効利用しよう」という考え方です。

人は、人生で数えきれないほどの失敗をします。

仕事でする失敗、恋愛でする失敗、人間関係での失敗…それらの失敗をただの失敗で終わらせることなく、次の挑戦へと繋げることは人を大きく成長させてくれます。

発明王エジソンは言いました。

“失敗は成功の母である”

エジソン程の偉人になれるかは別ですが、人生におけるあらゆる挑戦において、成功の秘訣は多くの失敗をすることであり、失敗学の知識は必須なのです。

1. 失敗無くして成功はない

 成功するために、失敗は必ず必要です。

あなたが組織のリーダーであるならば、新しいものを作り出していく創造性が必要であり、その過程においては必ず失敗に出くわします。

むしろ、新しいものを生みだすために失敗は必要なのです。

なぜなら、失敗は成功の種だからです。

 そもそも失敗とは何でしょうか?

本書では、

「人間の行為から、望ましくない結果が生まれること」―P22, L3

としています。

でも、あなたが何か新しいことに挑戦したとき、そこに成功パターンはありません。

そこでは、どんな場面でも柔軟に対応する力が求められるのです。

そこでは、失敗はつきものなのですね。

失敗に対する向き合い方は以下の4つであり、そのどれも欠かせない要素です。

1 挑戦すること・・・失敗を恐れず、試行錯誤を繰り返すこと
2 反省すること・・・失敗を真正面から認め、受け入れること
3 予防すること・・・同じ失敗や類似の失敗が起こらないよう予防策を考えること
4 発展させること・・・失敗した原因を改善し、発展させていくこと

“挑戦” “反省” “予防” “発展”

どれ1つとして欠かせない大切な要素ですよね。

頭ではわかっても、実際実行することは難しいんですけどね…

まずはこの事実を呑み込みましょう。

2. 失敗したとき、はじめにすべきこと

 失敗したとき第一にすべきことは、失敗を認めること、そして失敗を分析することです。

例えば同じ会社のAさんとBさんが失敗をおかしたとき、

Aさん:「今回は運が悪かっただけだ。」

Bさん:「今回は自分の失敗だ。」

と考えていたとしたら、どちらが今回の失敗を次に活かせるでしょうか?

Bさんのように、まずは潔く失敗を認めることで改善へと繋がっていくのですね!

もちろん、失敗してエネルギーを失っている状態ですから、すぐに改善に向けて行動する必要はありません。

失敗を認めたなら、エネルギーの回復を図ることも大切です。

分かり易い例でいえば友人と会ったり、お酒を飲んだり、旅行に出かけたり、趣味を楽しんだり…

私の場合には海外ドラマを見たり本を読んだりですかね!

次なる挑戦に向けて鋭気を養うのです。

エネルギーが満たされたなら、失敗の後始末をしましょう。

つまり、失敗を4つの側面から評価するのです。

1 主観を交えず、どんな失敗だったのかを正確に理解すること。
2 その失敗で、経済的にどれだけ損失が出たのかを評価すること。
3 その失敗は、周囲からどのように見られているのかを評価すること。
4 その失敗は、倫理的な“人として”正しい行いであったかを評価すること。

これらの視点から失敗を表することで、正しく責任をとることができるのですね!

3. 失敗を分析しよう!

 失敗を認め、後始末をした後は、失敗の分析を始めます。

なぜ失敗の分析が必要なのか。それは、失敗の原因というのは、分析をしなければ正確に原因を特定することが困難な程、時に複雑であるからです。

失敗の原因が複雑な理由は、その原因が目に見えないものであるためです。

そこで目に見える失敗を用いた、逆演算の発想が使えます。

失敗には、かならず原因がありますよね。

この原因が見えないからこそ、気づかずに失敗してしまうのです。

原因(見えない)→失敗(見える)

では、原因を“要因”と“からくり”に分解してみましょう。

要因(見えない)→からくり(見えない)→失敗(見える)

失敗の分析において、まずは失敗の原因が要因にあるのか、からくりにあるのかを見極める必要があります。

例えとして本書で登場するラーメン屋をとり挙げます。

あるラーメン屋は、客が入らないという問題(失敗)を抱えています。味に関しては店主が有名店で修業して身に付けたので自信があります。

そのラーメン屋の店主は、その問題の原因を景気(要因1)であったり、立地(要因2)であると結論付けました。

ところが、同じ条件であるはずの近くのライバル店のラーメン屋は繁盛しているのです。

これはどうしてでしょうか?

実は、店の経営理念の違い(からくり)に原因があったのです。

売れないラーメン屋は、有名店で修業したラーメンの味をマニュアル通りに作って提供します。

一方繁盛しているライバル店は、客の味の好みに合わせて頻繁に改良を加えるという、お客が求めるものを提供していたのです。

つまり、失敗の原因は要因にはなくからくりにあることもあり、失敗の原因を正しく見極めることは非常に大切なのですね。

4. 失敗を創造へと変えよう!

 失敗学の目的は、致命的な失敗を防ぎ、試行錯誤を創造につなげることです。

新しいものを創造することは簡単ではありませんが、本書ではそれを実現するための思考プロセスが紹介されています。

順番に書いていくと、以下①~⑥になります。

1 必要な機能をピックアップすること
2 その機能を実現するための課題を抽出すること
3 抽出した課題をさらに細かく分解すること
4 細かく分解した課題の解決策を導くこと
5 導いた解決策を繋ぎ合わせ、完成する具体案をまとめること
6 ①~⑤の全体計画を立てること

つまり、企画テーマを分析する(①)ことで、課題を浮かび上がらせそれを分解し(②)、課題要素を明確化する(③)。そのそれぞれから具体的な解決策を導き(④)具体案をまとめ(⑤)、全体計画を立てる(⑥)のです。

ここで、大きな失敗を防ぐためには、必要十分な複数の視点を持つことです!

具体的には、現地・現物・現人(げんにん)という現場目線の“3現”、そして全体を見る視点です。

特に限られた時間・視点の中で、全体像を捉えることをイメージすると、仏教の世界観を描いた“まんだら図”のようになると言います。

仏の教えを表したまんだら図は、中心に最上位の概念図があり、その外側には最上位の概念を構成する要素があります。

さらにその外側には、それら要素のさらなる要素が来るのです。

例を挙げて説明しましょう。

例えばロボット開発を考えるならば、最上位の概念、すなわち中心には“ロボットをつくる”がきますよね。

その外側には、ロボットをつくることの構成要素“頭部”“胴体”“足”“頭脳”などがくるはずです。

さらにその外側、例えば“頭部”の外側には、“顔”“頭”“耳”などがくるはずです。

要するに、これら1つ1つの構成要素が、全体を捉えるために必要な視点になるのです。

ロボットをつくる、という視点だけでなく、腕という要素、そしてそれを構成する右腕、左腕という要素、さらにそれらを構成する要素…というように、様々な視点に着目することが、全体を捉えることに繋がるのですね!

このまんだら図のそれぞれの構成要素が、全体像を作るために必要な視点であり、まんだら図を作ることで失敗をうまくさけることができるのです。

5. 創造する真のリーダーに

 真のリーダーになる人は、自分の体験から得た知識だけに頼るのではなく、客観的・科学的な知識も意欲的に吸収し続けるのです。

ここまで読んでいただいた読者の方であれば、もうお気づきでしょう。

真のリーダーになるためには、失敗学は必須なのです。

なぜなら、真のリーダーは懸命に試行錯誤を繰り返し、進むべき新たな道を探し、失敗の積み重ねの上に時代に合った新しいものを創造するからです。

逆に、偽のリーダーを考えてみましょう。

偽のリーダーは、「自分は多くの失敗をしてきたし、失敗から学んでもきた」と考えるでしょう。

ところがそういったリーダーは、自分の考えが古くなったことに気付かず、間違った方向に進んでしまうのです。

失敗学に終わりはありませんね。

6. おわりに

 失敗を認めること。

多くの人はこの段階ですら越えられないのではないでしょうか。(もちろん私も含め)

本書を読んで失敗の重要性を再確認し、真のリーダーとなり新しいものを創造するツール、“失敗学”を手に入れましょう!

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