頭のなかが「死にたい」という思いでいっぱいで、ほかに何も考えられないってひとは、冷たいようだけど私には助ける事ができません。
「いのちの電話」や「こころの健康相談統一ダイヤル」などのホットラインに電話をしてください。
でも心のどこかに「本当は死にたくない」って気持ちや、考える余裕がすこしでもあるなら、
これから話すことが何かしらの助けになるかも知れません。
外的要因
もしあなたの「死にたい」という気持ちが内的要因、心の病(うつ病)やその疑いがあるなら、
クドイようだけどすぐ読むのをやめて専門家に相談してください。逆効果になるかも知れないからです。
これからお話をするのは、あなたをそこまで追いつめるものが、
外からの要因による場合の対処や助言、また病的にならないようにする予防のための話しだからです。
30代と年代をくぎったのは外的要因を絞り込みやすいから。
これからその年代になる人、またはその年代を通り過ぎた人にとっても30代の外的要因がなんらかの参考になるかも知れません。
ここでいう30代とは、その前後も含めていっています。
29才の人が30才の誕生日をむかえたとたん、たった1日で周りの環境が変わるはずはありませんから。
またわたしはまったくあなたのことを知りません。「なにも私のことなんか分からないくせに」と思うのは当然です。
でも勝手な一方通行のはなしの中に、ひとつでもヒントや助けが見えれば幸いです。
第一歩は「死にたい」に向きあうこと
「死にたい」とまで追い込んでいる気持ちに向きあうことができれば、あなたは救われます。
でもそれができないから悩んでいるんですよね。多くの場合それはストレス(外的要因)です。
ストレスから逃げたい、でもどうしても逃れることができない、こんな人生はイヤ!いっそ死んだ方が楽だ。
その気持ちが高じて「死にたい」になっていることが多いんです。つまり本当は「死にたくない」のです。
でもその状況から抜け出せないで絶望して、逃げるエネルギーやパワーを失っているんだよね。
まずあなたのストレス(外的要因)が何によって起きるのかをさぐらなければ向きあえません。
原因や要因をみつけることが.「死にたい」に向きあう第一歩だとおもいます。
30代の特徴
いっぱん的に30代は仕事と結婚、住まいの問題などの分かれ目にさしかかる年代。
結婚した女性にとっては、子供が生まれ子育てに悩んだり、ぎゃくに子供ができなくて困る時期。
また結婚生活そのものに疑問をもつ年代。
社会人にとっては仕事には慣れてきたけど、このままでいいんだろうか?仕事と家庭、子育ての板挟み。
さまざまな決断がもとめられる悩み多き世代。
さらに健康面でも20代では若さにまかせて頑張れたけど、体力の衰えが気になりだす。
婦人科系の不調やメタボ体質がリアルに身体にあらわれだす年代。
そんなストレスにおしつぶされて、人生そのものに希望を失い「死にたい」という気持ちにまで追い込まれがちな危険な年代なんだ。
そんななかの2つほど例をあげて考えて見ます。
悩みの多い子育て
核家族化がすすみ、アドバイスをしてくれるお祖父ちゃんお婆ちゃん(経験者)がいない中での子育て。
夜泣きがひどくて睡眠不足の毎日、経験のない未熟な自分が子供を育てられるんだろうかという不安。
そんなストレスでノイローゼにおちいり、なにがなんだか分からなくなってしまう。
いっそ子供を殺して自分も死んでしまえばどんなに楽かとまで、おもいつめてしまう。
そこまで追いつめてしまうのはいった何が原因なんでしょう。
睡眠不足から?適切なアドバイスがないから?ダンナに子育ての理解がないから?経済的不安から?住宅事情の問題から?
ひとによって様々なんだと思うけど、そこから抜け出すにはストレスの原因を見つけて、ひとつひとつ向きあっていくしかないと思います。
社会人の悩み
社会人にとって、20代のときは経験が少ないからしかたがないと許されたミスも、30代ではもう「若いから」の言い訳は通用しない。
同期に入社した同僚は確実に実績をあげていて認められているが、自分はいまだにうだつが上がらない。
この仕事は自分に向いていないんじゃないか、転職しようにも家族や家のローンもあってカンタンには行かない。
他人と自分とを比べたり、他人との差がでてくる時期なんだ。
そこでどうして自分はダメなんだろう、このままじゃ一生平社員のままなんじゃないかとか、将来に対する不安が増してくる。
そしてプレッシャー⇒不安⇒ストレスという負の連鎖に陥って精神的にまいってしまうんだ。
とにかくそこから抜け出すためには、次のことをして見てください。
負の連鎖の原因を見つけるために
あなたがいま抱えている悩みはいったいどこからきているんだろう。
不安、プレッシャー、ストレス負の連鎖の原因を見つけるためには、心の中にたまった感情を全て書き出してみてください。
とにかく思いつくまま書きなぐってください。
最初は苦しい、つらい、イライラする、ねむれない、怖い、不安でたまらない、消えてしまいたい、死にたい、
みたいに感情と気持ちしか出てこないかも知れません。
それでも書き続けるうちに、少しずつ具体的なことばがでてきます。
たとえば「子供の将来が不安」とか「家のローンが負担」とか「アイツは私より優秀?」とか・・・・・。
こうなればしめたものです。心の奥底で気付かなかった負の感情が少しずつでてきて、負の連鎖の原因が見え始めるのです。
逃げるエネルギー
ここまできたら次の段階「原因から逃げる」ことをためして見てください。
あなたのなかに「逃げることは負け、たえて我慢することは美徳」という固定観念があったら捨ててください。
あるひとが「我慢するより逃げることのほうが決断とエネルギーが必要」と言ってます。
逃げると言ってもケースバイケースで千差万別です。
とにかくどんな方法でもいいから、いまあなたを苦しめている原因からいったん逃れる努力をして見てください。
そうすればいっときでも心が軽くなるはずです。
心が少しでもかるくなれば、根本的な悩みから逃げるエネルギーがうまれるはずです。
まとめ
「死にたいあなた」でも本当は「死にたくない」あなたの解決方法はさまざまです。
前にも言ったけど私はあなたのことを知りません。でも一方通行の話しの中で、すこしでも逃げるエネルギーのヒントになれば幸いです。
ぜひ今の状態のままで我慢するより、逃げることを選択することを願っています