勉強や仕事など、どうにも調子が乗らない、なかなか作業が進まない時というのはよくあることですよね。そんな時、今日はもうやめて明日やろう、そういった考えになってしまうことも無理のないことでしょう。
しかし、そのような考えには実は様々な問題があるのです。ここではそんな、明日やろう、がだめな理由について書いていきたいと思います。
問題点は心にあり
明日やろう、という考えがだめな理由は、それが人の心に悪い影響を与えるからなのです。
先延ばしという行為
集中力がない状態で無理やり続ける、半分寝ているような状態で作業をする、なにもそういったことを強制しているわけではありません。
先延ばしは絶対にしてはいけないというものではなく、休んだ方が良い場合というのも当然あります。
明日やろう、という心
しかし、先延ばしをする際には、当然明日でいいや、明日でなんとかなる、といった気持ちとは無縁ではいられません。そしてそういった邪念のようなものが、結果として悪い影響を発生させるのです。
なので結局のところ、先延ばしはできる限りしてはいけないものとなります。
マインドの問題
先延ばしによる影響は、マインド、心へのものが中心です。明日やろうといった考えは、心に対して大きな悪影響を及ぼすのです。
次の項目では、この心への影響、信頼残高の減少というものについて書いていこうと思います。
自分への信頼残高
自分を信用しているか信用していないか、自分を信頼できるか、といった概念が、この信用残高というものになります。ここでは、この信用残高を取り上げていきます。
信頼残高の減少
明日やろう、と先延ばしにすることで、信頼残高が減少します。
立てたスケジュール通りならばできたはずのものができなかった、本来は今日やろうと決めていたものができなかったわけですから、自分への信頼である信頼残高が下がるのも当然でしょう。
減少による影響
そして減少した信頼残高は、非常に大きな影響を及ぼす存在となります。やっぱりオレには無理だった、はじめからできないことをしてしまった、などとどんどん思考がマイナスにかたよっていってしまうのです。
するとモチベーションも下がり、ますます悪化が進むことになってしまいます。軽い気持ちで明日やろうと考えただけといっても、その影響は実に大きいのです。
それを上げるためには
逆に、信頼残高は、明日やろう、を止めることでそれを増やすこともできます。
先延ばししたいと思うほどつらい状況でも頑張った、今日中に予定を立てたことをすべてやり切った。このことは、自分への自信につながります。そして信頼残高が上がり、自信がつき、やる気もわいてくる、といいことづくめなのです。
時間感覚が狂う
先延ばしには、人のメンタル面以外にも悪い影響を与えます。それがこの時間感覚への悪影響です。
先延ばしによる時間感覚への影響
先延ばしをすることは、明日の余裕ある時間を期待しての行為でもあります。今日の10分ではできなくても、明日の1時間でできればよい、そういった考えの結果として、同じ作業によりたくさんの時間を使ってしまうようなことになるのです。
まとまった時間は必要なのか
しかし、本当にその作業には1時間も必要なのでしょうか。今日の10分でやるはずだった仕事というのは、頑張れば10分で終わらせることができるはずのものです。
なのでその仕事には、本来1時間も必要ありません。短時間で終わるものを長時間かけてだらだらとする、そんなくせがついてしまっては大変です。
短い時間でそれをこなす努力を
明日やろう、ではなく頑張ってそれを今日終わらせようとすることで、そのような悪いくせがつくことを防ぐことができます。正しい時間感覚を保つことは、勉強や仕事をより短い時間で効率よく終わらせるためには欠かせません。
短時間でこなす努力には大きなメリットがあり、つらい場合であってもそれをするだけの価値のあるものなのです。
まとめ
ここまで、明日やろう、という考えがなぜだめなのかについて、書いてきました。
まず、明日やろうという考えは、信頼残高を下げるという心に悪い影響を与え、やる気やモチベーションの減衰につながります。
また、時間間隔を狂わせ、同じ作業に長い時間がかかってしまうような、効率の悪い人間になってしまいかねないのです。
皆さんも勉強や仕事は今日中にやりとげ明日に残さないことで、これらの影響を受けないよう気をつけてみてはいかがでしょうか。