コーチングに関するテーマで目標のスマート原則の5つの要素についてご紹介します。
効率をあげるには?①
スマートのSはspecific、具体的であること。2つ目はMだからmeasure、測定可能であるということ。
3つ目はAでachievable、達成可能であること。4つ目はresult based、結果にコミットするというライザップの有名な言葉がありますが、要するに組織全体の目的に合致していること。
合目的性ですね。つまり部門主義じゃないということです。個人主義ではなく、全体のための目標であるということ。
5つ目がtime Oriented、これは時間に関連することでふたつあります。
1つ目は時間配分が適切であること。2つ目は期限が決められているということです。
効率をあげるには?②
今回はSとT、具体的であることと時間配分の方を強調しておきたいと思います。
目標を設定するときに、何となく幸せになるとか、お客さんの満足度を高めるとか、これは抽象的で行動にフォーカスしていません。
これは勉強もそうで、例えば国語の力をアップするとか、こういうのは抽象的ですから、何をしていいかわからないんです。
行動目標をたてる
そのために何をするかという行動目標をたてましょう。この場合の目標は状態の目標ではなくて、行動の目標です。例えば第6問から10問までのこの問題を解く。
数字を伴った具体的な行動を決める。問題6から10まで解くと決めたのはかまわない。でも例えば1年かけて解くんだったら目標にならないですね。
だらだらになっちゃいます。明日の午後7時までとか、できれば時間まで決めるとベストです。
時間は決まらなくても、日にちを決めてしまうとか。できれば明日の何時にやるみたいに、時間帯も決めた方がいいです。
そして時間配分を決める。例えば6時から7時までというふうにしっかり決める。これがスケジューリングというやつです。
効率をあげるには?③いつまでにという期限も大事ですが、さらにやる時間を当てはめる。
だから第6問から10問までを、明日の6時から7時までの1時間でこなすみたいに、時間配分まで決めておくと、それ以外の時間に有効な活動を入れることができます。
時間を見積もって、配分をきめる
時間を見積もるって大事なんです。最初はうまくいかないんだけど、だんだん精度が高まってきて、時間の見積もりが3か月後6か月後と、先までできるようになります。
そんな先まででなくても、せめて1か月後までは時間配分ができるといいです。仕事の持ち時間ってだいたい160時間なんです。1日8時間かけることの20日とすると160時間。
160時間のうちこのプロジェクトは15時間、このプロジェクトは8時間というふうに、人員配置だとかの見積もりができると、あなたの仕事の精度はどんどん上がります。
1つ目は具体的な行動を上げること。2つ目は時間配分を考える。これによってあなたの将来の仕事の忙しさが緩和される可能性大です。
効率をあげるには?④
そして、そこから更に効率をあげる方法があります。それは、目標に向けた計画をたてることです。
計画というものを考えた場合、これは単に明日の予定ではないです。単なる予定を書いておくというのは計画とは言わないんです。
計画とは目標に向けた行動なんです。自分とどういう行動を取るかという自分との約束なんです。予定というのは、明日何をすべきかという内容に過ぎない記録です。
しかし、計画というのは意思があります。これをやり遂げるぞという意思が必要なので、約束なんです。約束というのは責任を伴います。決めた以上はやり遂げなきゃいけない。約束を守らない=自分自身を傷つける。
なので、絶対達成するぞっていう意識が無ければ、それは単なる予定なんです。単なる予定と計画の違いを意識してもらいたいと思います。
特にこれは仕事で一定の成果を上げる、あるいは資格試験で合格という成果を手に入れる、そういった何かの成果を手に入れるならばやるべきことは必ず決まってきます。それをハッキリさせるのが計画です。
効率をあげるには?⑤
自分との約束を果たす。それを果たさなくても、自分自身だから誰も文句を言わないです。でもそうすると、未来の自分にそのマイナスの成果が降りかかってくる。
成果にはマイナスもプラスもあります。プラスの成果を手に入れたいと思ったら、一定の行動義務は絶対に必要です。
その義務を楽しんでやるというのはまた別の問題で大事なんですが、それは動機付けと言います。
自分自身との約束を果たす
今回は自分との約束を果たしましょう。
今から1週間あるとすると、月火水木金の平日の毎日10時間を何らかの行動に充てて、プライベート2時間に仕事8時間みたいな感じですね。1日10時間、週で50時間何かをしましょうと。
その50時間を、仕事の部分と自分のプライベートの10時間を、何をするかということを1週間の最初に明らかにする。それは、やり遂げるぞという意思を伴った自分との約束なんです。
なので、前向きに取り組む必要があります。自分との約束だと思って計画を積極的に取り組むのと、スケジュールだからだと思って仕方なくやるのとでは、気持ちの面で天と地の差があります。
得られる成果も変わってきます。例えば1週間後に50時間の行動をして、売り上げ0から100まで持ってきたいと思ったら、100までに必要な行動をピックアップします。
この行動を、自分との約束でやり遂げるんだと意思を固めた時に計画になるんです。
まとめ
やり遂げるんだという意思がないと、それは計画ではなく絵に描いた餅になります。自分との約束や硬い意思を持つことを考えると計画というものが少し光って見えるのかなと。
なので、是非自分との約束だと思って行動と時間をはっきり決めて目標に向けた行動計画を立てましょう。これは仕事でも勉強でも使えると思います。