地球温暖化や地下資源(石油や天然ガスなど)の枯渇(こかつ)がさわがれはじめて数十年。
そこで2015年に世界192カ国の代表がパリに集まり、国際的に協力して温暖化の原因となる二酸化炭素(CO2)をへらそう、
地球の平均気温の上昇を産業革命以前より2℃未満にしようと取り決めたのが「パリ協定」なんだ。
ところがアメリカのトランプ大統領がこの「バリ協定」離脱を発表したことで、
いままでなりをひそめていた地球温暖化を疑問視する議論が再燃しているんだ。
地球の歴史
氷期(氷河期)とはみんなが知ってるように、地球のほとんどが雪や氷に閉ざされた時代のこと。
地球の歴史では、氷期は約10万年の周期でなんどもくり返している。そして次の氷期がくるまでのあいだを間氷期(かんひょうき)という。
現在は最後の氷期が終ってから約1万年位たって、北極と南極、グリーンランドに氷が残っているくらいに暖かい間氷期の時代なんだ。
また間氷期のあいだでも数10年〜数100年の周期で氷つくほどではないけれ寒くなったり暑くなったりしている。
今がそのどちらに向かっているのかは意見のわかれるところなんだ。
温暖化を肯定する言い分
地球の歴史からすると、約1万年で4~7℃気温があがっていたんだ。
ところが最近の気温の上昇のスピードはその何倍もあり、ちょっと異常だっていうんだ。
それは19世紀の産業革命以降、文明の発達により世界の森林をばっさいして緑をへらした。
また石炭や石油などの化石燃料を消費し、空気中の二酸化炭素(CO2)をふやしてしまったため地球を温暖化に向かわせているんだ。
またそれは将来の人類におおきな危機をもたらす。
現にゲリラ豪雨などの異常気象が世界中でおきているじゃないか、温暖化の影響じゃなきゃ説明がつかない、
というのが肯定するひとたちの言い分なんだ。
温暖化を疑問視する言い分
たしかに二酸化炭素(CO2)は温室効果で気温を上げるのは事実だ。
2100年には平均気温が2℃〜4.8℃もあがり、世界的に異常気象で人類にたいへんな危機がくるかも知れないと騒いでいるけど、
どんな科学的根拠があるんだい?ちみつな計算のもとにはじき出された予想とおもわされているだけ。
気候の変動は気温の上昇などのたんじゅんなメカニズムで変るものじゃない。よそく不可能な複雑なメカニズムなんだ。
かりに温暖化しても人類の危機のような気候変動がおきるなんていえない。
ひょっとして寒冷化にむかう一時的な現象かも知れない、寒冷化の方がよっぽど怖いってのが疑問視派の言い分なんだ。
政治的、人為的なおもわく
英国のマーガレット・サッチャー元首相は地球温暖化に政治的スポットを当てた最初のひと。
最初は肯定派だったんだけど、あるときから懐疑(かいぎ)派にかわったんだ。
「地球寒冷化の方が温暖化よりもはるかに害が大きい」
そんな科学がゆがめられ、政治的な道具に利用されるのは人類の進歩のさまたげになると考えるようになったんだ。
また「原子力より怖いものをつくれば、原子力はできる」とも言っている。
つまり、みんなが「地球温暖化が怖い、怖い!」と騒げばさわぐほど、
二酸化炭素(CO2)をいっぱいだす火力発電は怖い、まだ原子力発電の方がマシってことになり、
原発をすすめる人たちの作戦、おもわくにハマっちゃうってことなんだ。
武田教授の異論
武田邦彦教授はテレビやメディアにもときどき顔をだす、中部大学の特任教授で日本の工学者。
歯にころもを着せない口調でビシバシと発言することで有名で、敵もけっこう多いんだ。
その教授が地球温暖化について異論をとなえているんだ。
二酸化炭素(CO2)は生物のエネルギー
地球ができて間もない頃の二酸化炭素(CO2)の濃度は95%、生命が生まれたのはこのCO2のおかげ。
地球上にはじめて誕生した生物は、みんなもよく知っている「光合成」ができる植物。
空気中のCO2を原料にして、太陽の光で炭素を体内にとりこみ、いらない酸素を空気中にはきだす。
また炭素が体と生きていくエネルギーをつくっている。
ところがつぎに誕生したのが「光合成」ができない動物。
植物はじぶんでエネルギーを作れるけど、動物はほかの生物の命をうばって食べなければ生きていけない生物なんだ。
その動物(人間もふくむ)は空気中の酸素をすってCO2をはきだす。
この生物(動物と植物)のバランスによってCO2の濃度はなんとか保たれている。
もしかりにパリ協定などを強力に押し進めて、生物のエネルギーのCO2が減ってくれば温室効果がうすれ寒冷化に向かって植物が育たなくなる。
それを食べている動物も絶滅の危機になる。つまり寒冷化の方が温暖化よりずっと怖い、と科学的根拠をもとに反論しているんだ。
英国のサッチャー元首相とおなじようにいっているね(サッチャー女史も工学の学位をもっている)。
化石燃料(石油・天然ガス)はなくならない!
1980年のオイルショックのころ化石燃料(石油・天然ガス)は、あと40年で枯渇するっていわれていた。
それなのに40年経ったいまも、また40年で無くなってしまうっていってる、こんなバカな話しはないじゃないか。
日本の尖閣列島(せんかくれっとう)の下には中東に匹敵する石油があるってはなしもある。
まだまだ発見されていない油田は世界各地にあるはず。
二酸化炭素(CO2)の排出をおさえようとする地球温暖化肯定派のうまい口実に「資源枯渇」が利用されている?
または産油国が石油が膨大にあるってことになれば、原油価格がさがってしまう、利益を確保するためにデマをながした?・・・・。
化石燃料というのは生物の死骸(しがい)、生物の作った還元炭素が埋没したものだから、
いまの人類の消費スピードで計算すると少なくとも10万年はまちがいなく無くならないんだって。
武田教授の持論
武田教授が学生に「何で地球が温暖化すると思ってる?石油がなくなると思ってる?」ってきくと、
よくわからない、報道やメディアがそういっているから、みんながそう言っているからって答える人が多いんだそうだ。
これは自分で考えずに周りがいうことをう吞みにしているからだ。
この地球温暖化とか資源枯渇という問題は、人間が思考力を発揮していないことにより生じた幻想である。というのが教授の持論なんだ。
まとめ
国連のIPCCが、南極の氷は温暖化の影響でとけて失われ、海面が上昇していると発表したんだ。
しかし、NASAが衛星を使って南極を観測して分析したら、
西部では氷が減少していたけど、東部では増加して、南極全体では氷は増えていたというんだ。
でもこれが温暖化は嘘だって証拠にはならない。
いまのところ地球温暖化が嘘なのか、ホントなのか決定的な証拠は何もないってのが現状なんだ。
政治的・人為的な何かがそのかげでうごめいているのかも知れない。
とにかく大げさにさわいでパニックにならないよう、冷静に見つめることが必要なんじゃないのかな